年賀状デザイン 素材の配置 illustrator 講座38-2

年賀状デザイン第二回です。前回はデザインに入る前の予備知識として「視線誘導」「印刷の基本」をご紹介しました。今回は素材の配置をして構成をしてみましょう。


今回はプリントすることを前提としていますので、単位設定の一般と線の単位をミリメートルにしています。

ハガキサイズの作成

illustrator CC2017以降ではなぜかプリセットからハガキサイズが削除されています。

最近、Adobe Stockから年賀状テンプレートをダウンロードできるようになりましたが、これはデザインそのものが決まっているテンプレートのため、あまり自由度がありませんので自作してしまいましょう。

新規ファイル作成1


ファイルメニュー→新規を選びます。

新規ドキュメントオプションで、アートとイラストプリセットに切り替え、名称をハガキとして、幅100mm、高さ148mmとします。

次に裁ち落としという設定では天地左右全てを3(mm)にしておきます。

カラーモードは家庭用プリンターを想定してRGBにして作成します。(印刷会社に依頼する場合は印刷プリセットにして同サイズを入力し、CMYKにしてください)

新規ファイル作成2

アートボードが作成されると外側に赤い線が見えますね?
裁ち落としで設定した3mm外側に膨らんだ部分ですが、これは前回のトンボの項目でご紹介した塗り足しの領域です。


では、このハガキサイズのアートボードにいろいろ要素を足していきますので、毎回恒例になっていますが用紙の中心を割り出しておいて下さい。


中心が割り出せましたら、中心に合わせてハガキサイズから上下左右それぞれ5mmずつ引いたサイズの90mmX138mmの長方形を作成しておきましょう。これは安全圏というものですが、文字など切れてしまってはまずい重要なものを配置する範囲になります。


素材の配置

私が作成した素材は、輪じめ、鏡餅、豆しばだったわけですが、このうち大きな枠になりそうなのが輪じめです。

よってまずは背景かまたは全体を円で囲む枠として、輪じめを配置してみましょう。

ファイルメニュー→配置コマンドを実行します。

ファイル選択画面が表示されましたら、wajime-b.pngを選択します。
※以前とファイル名称が変わっていますが、年賀状素材フォルダの中身を更新していて、いくつかの素材は最初に公開したときと比べて少し変わっています。

ファイル選択画面には「リンク」という項目があり、通常はここはチェックが入っています。この意味は配置する画像をリンク画像にするか、埋め込み画像にするかという切り替えです。

画像の配置

リンク設定のまま配置ボタンを押しておきましょう。
マウスカーソルに画像の縮小版のようなものがついてきますので、配置したい場所でクリックします。

ハガキのサイズを合わせて輪じめを作成していないため、かなり大きくなってしまいますので拡大縮小ツールをダブルクリックして縦横比固定で縮小しておきましょう。

任意のサイズで構いませんが、前項で作成した安全圏と同じか、少し超える程度(こちらでは33%)にしておきます。

また、整列パネルのアートボードに整列設定で、水平方向中央・垂直方向中央に整列を使用して画面の中央と輪じめの中央が一致するようにしておきます。

画像の配置・調整

鏡餅も追加しておきます。これも輪じめと同じ方法で配置しておきます。

kagamiMotiFull.pngを選択してください。
※こちらも前とは変わっていて、鏡餅の下に三方という台を配置してあります。

配置したら(下図を参考に)縮小し、輪締めの前にあるようにしたいので、重ね順で再背面、または新しくレイヤーを作成して、一番上のレイヤーに鏡餅が入るようにしておくと良いでしょう。

鏡餅と輪じめ


リンク画像と埋め込み画像

前項で配置したときに出てきたリンク画像と埋め込み画像についてなのですが、この2つの違いについて解説しておきたいと思います。見た目的にはさほど変わりはありませんが、仕組みとしてはかなり違うものになっています。

リンク画像と埋め込み画像の見分け方は、選択したときに画像全体に☓の印がついているものがリンク、ついていないものは埋め込みです。

それぞれの具体的な違いを挙げてみます。

リンク画像は配置する画像ファイルそのものと常にリンク関係を持つため、配置画像を修正するとその都度更新されます。

埋め込み画像の場合は画像は現在編集しているファイルに埋め込まれることになりますので、元画像の変更には対応しません。

一見するとリンクの方が良いように感じますが、双方ともにメリットとデメリットがあります。

リンクのメリットについては前述したとおりですが、デメリットは元ファイルを削除したり、別のフォルダーに移動したりすると、配置した画像は消えてしまいます。

埋め込みのデメリットは同じく前述のとおりですが、メリットは元画像とは関係なくなるので、元ファイルが無くても表示されるということです。

どちらを選択すれば良いのかというのは非常に悩むところですが、これもどのように利用するかで決まります。

個人のプリンターやコンビニプリントなどデータを第三者に渡さないのであれば、管理がしやすいので埋め込みにしてしまっても良いでしょう。

ちなみに、コンビニプリントをする場合は、マルチコピー機がillustratorファイルに対応していませんので、JPEGなどに書き出すか(ファイル→書き出し)、PDF形式にして書き出すことになります(別名で保存でPDFを選択)

データ入稿などをする場合は、埋め込み画像にしてしまうとファイルが開くまでに時間がかかるので、印刷会社や製版会社で嫌われる傾向があります。

そのため埋め込みに比べてデータの軽いリンク画像で配置することになるのですが、入稿時にはレイアウトデータとしてのillustratorファイルと、配置した画像ファイルなど、関係するものをすべて渡す必要があります。
※このあたりは印刷会社さんによって対応が違いますので、印刷会社さんと打ち合わせをお願いします。


まとめ

今回は新規ファイル作成で、ハガキサイズを作り、安全圏という余白を作り、これまでにつくったイラスト素材などを配置していきました。

安全圏を用意するのは、プリンターや印刷機で刷っていくと、少しずつズレが置きていくことで、本来切れてしまうとまずい文字などが切れてしまう事を防ぐためのものです。

また配置という機能については、リンク画像と埋め込み画像という2種類があるという説明をいたしました。

リンクはillustrator上での作業としては軽くなりますが、データの受け渡しのときに注意が必要で、埋め込みの場合は全てひとまとめにできて楽なのですが、その代わりにillustratorファイルのサイズが大きくなり、作業としては重くなることがあります。また、印刷会社さんによっては嫌がる可能性もあります。

こういったことを踏まえた上で作業を進めていただければと思います。

さて、次回は仕上げに入ります。もう少しお付き合いください。

↓つづきはこちらです↓



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