美術高校受験4 画塾で受験対策

アトリエ by PhotoAC

娘の受験は私がデザイン・美術講師経験者だったため、私が学校の実技試験の傾向を調べ、それに基づいたカリキュラムを作り実技指導をしました。
しかし、お子さんが美術が好きであっても親御さんが美術系知識がない場合はどうすれば良いでしょうか?

美術高校受験記事については、3記事目で終了する予定だったのですが、受験シーズンが近づいてきたためか、すこしずつですが閲覧されはじめています。

中学3年生の時点ですともう間に合わないかと思いますが、中2の子にはこれからのことですので、この記事を含めてお役に立つかもしれません。

そこでもう少し情報がご提供できないかと調べてみることにしました。


塾に通わせる理由

子どもの学力を強化するならば、親が勉強を教える、通信教育を受ける、塾に行かせる、といったことで対応しますよね。

我が家でも当初は妻が勉強を見たり、通信教育を受けたりということをやっていましたが、受験は単純に学力があれば良いということだけでなく、受験テクニック的な部分も必要になるため限界を感じ、ある時期から塾に通わせることにしました。

これと同じように、美術的な素養でいうと「絵が上手ければ良い」だけでは済まず、
「○時間以内に、このクオリティの絵を描く」という実技試験のテクニックが必要になります。

こういったことは、中学の先生に教えてもらうというのはかなり無理があります。

美術の授業の時間は一般的な美術素養の授業であって、美術受験をする子に特化した授業をすることはできません。

授業時間外で相談することは可能でしょうけれど、通常の時間外に指導してもらうというのは難しいと思います。

特に美術の先生の場合は非常勤のこともありますので、授業のある日以外は学校にいないということもあるでしょう。


美術のための塾

こういったことに対応可能なのが「画塾」と呼ばれる塾になります。

画塾ではデッサン、着彩、色彩構成などの基礎のトレーニングを行っていきます。

美術高校受験で彫刻系の実技があるということは聞いたことがありませんので、ほとんどのところが平面系美術のトレーニングだと思われます。

これらの塾は美術に特化した塾なので、学力面のケアはしてもらえません。

学力のことは学習塾で聞いてくださいといったニュアンスの話をされると考えたほうが良いでしょう。

画塾に通うメリットはいろいろありますが、独学で美術の勉強をする場合、「道具は何を用意すれば良いのか」の時点でつまづく可能性が非常に高いです。

例えば鉛筆デッサンの道具。

鉛筆デッサンをしたことが無い人にしてみると、普通の鉛筆で良いのでは?と思われるかもしれません。

しかし、鉛筆で絵を描くためには濃い色から薄い色までのバリエーションを揃える必要がありますし、普通の鉛筆では用紙を強く痛めてしまうこともありますので、それなりの品質のものが良いと思います。

また、消しゴムにしても文具では鉛筆の線を消すための道具ですが、鉛筆画を描く人にしてみると、消すだけではなく白い線を引くための画材とも捉えていますので、絵でよく使うのは四角い硬い消しゴムではなく、不定形の練りゴムというものです。

画塾では、こういう道具の揃え方から教えて貰えますし、絵を描いたら必要なのが「誰かに見てもらうこと」と「講評してもらうこと」です。

講評とは良い点悪い点を見つけてもらうだけでなく、「どうすれば良くなるのか」ということを指導してもらうという意味もありますので、これは独学では難しい部分だと私は考えます。

デッサン練習


さて、それでは東京都+近県のみの情報になってしまい恐縮ですが、ネットで見つけられる範囲の画塾をまとめてみました。

画塾というと美大・芸大受験を前提としたところがほとんどですので、その中で高校受験にも対応したコースがあったものをピックアップいたしました。

いくつか調べた中では、学校法人であり専門学校を並行して運営しているところ、いわゆる学習塾・予備校を母体としたところ、アトリエや美術研究所などから発足したところがありました。


学校法人の画塾

今回調べた中で、学校法人が運営母体になっている画塾は2つでした。
「おちゃび」、「どばた」という愛称で有名なところです。

それぞれ、お茶美はお茶ノ水美術専門学校を、どばたは創形美術学校という美術専門学校を並行して運営しています。


お茶の水美術学院
東京都千代田区神田駿河台 2-3

すいどーばた美術学院
東京都豊島区西池袋4-2-15


予備校系画塾

代々木ゼミナール、河合塾、を冠していることからわかるように、大手予備校・学習塾を母体としている画塾です。新宿美術学院は「新美」という愛称があり、むかしは新宿予備校を母体とし、現在は予備校・学習塾の学究社Enaグループの1つとなっているようです。

このうち、私は美大受験は失敗してしまいましたが、代々木ゼミナール造形学校の春期講習と、新宿美術学院の夜間・昼間部に通っていた経験があります。

代ゼミ造形と新美については現在は状況が変わっていると思われますが、一つの授業の中で1人の美術またはデザインを職業としている主任の先生と、現役芸大・美大生の先生が2名補佐につくという形で運営されていたことを覚えています。


代々木ゼミナール造形学校
東京都渋谷区千駄ヶ谷3-62-3
新宿美術学院
東京都新宿区西新宿3-16-6
河合塾美術研究所
東京都新宿区西新宿7-14-5

非学校法人・予備校系画塾

学校法人や予備校・学習塾を母体としないと思われる画塾です。
沿革を見る限りは、美術研究所やアトリエが母体になっている傾向が多いようです。

立川美術学院
東京都立川市錦町1-5-17

清野美術教室
東京都小平市学園西町2-12-19 アスティス松島102
MONOアトリエ
東京都品川区 大井4?10?3 2F

武蔵野美術学院
東京都国分寺市本町2-4-10
アトリエ・ルボー
東京都国立市東2-16-12 メゾンDEハープ204

アトリエアン
東京都調布仙川町2-7-12 バロンハイツ101
トーリン美術予備校
東京都町田市中町1-10-15
※町田が本部のようですが、秋葉原・八王子・川崎にも教室があります。
KIKUNAアトリエ絵画造形教室
横浜市港北区菊名6-13-53プラザコーシン2F

まとめ

今回の記事は、美術高校受験対策として都内の画塾でネット上で見つけられるものをご紹介しました。

この手の画塾はどこが良いのか、というのは申し上げることができません。

特に美術系を目指す子は割りと感受性が強い傾向にありますので、性質に合うところ、合わないところの差も大きいと思います。

ほとんどの画塾では春・夏・冬などに特別講座、あるいは体験入学をしていることがあります。

そういった機会を利用して、実際に授業を受けた印象、先生の印象、それからできれば受験までどのようなカリキュラムで進行していくのかというのをよく見て、地理的な問題もあるかとは思いますが、受験生にとって一番相性が良いところを見つけると良いでしょう。



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コメント

  1. Sedgeさん
    大変参考になりました!ありがとうございました。都立総合芸術高校を志望している、中3の息子の母親ですが、昨日近所の画塾から帰ってきた息子から「先生が突然亡くなってしまって、ご家族は経営に一切関わっていなかったので、この画塾が閉塾されることになったって言われた。」と聞かされ、親子で若干パニックになっておりました。
    一夜明け、ともかく他の画塾を探さなければと検索しても、なぜか都心か横浜の画塾しか見つけることが出来ずに焦っておりました。しかし、このブログに辿り着き、我が家から通えそうな「トーリン美術予備校」をこちらで知り希望の光が見えました。電話してみたところ、受付の方がとても丁寧な対応をしてくださり、感謝でした。担当の方からの連絡を待って、無料体験を息子に薦めてみようと思います。情報、本当にありがとうございました。

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    1. 匿名さん
      セッジです。はじめまして。

      先生が突然亡くなる・・・個人経営だと先が無くなりますね・・・。
      お母様もお子さんもそれはパニックにもなりますよね。

      画塾、特に受験対策のあるところは、都心に集中している傾向がありますね。
      私が通っていたところも都心にありましたしね。

      この情報が役に立つのか実感ができないまま、それでも何か意味はあるだろうと公開しておりましたが、お役にたってよかったです。

      希望が見えて本当に良かったですね。
      お子さんの合格をお祈りしております。

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