Reality 第四章 ドリームキャッチャー

リアリティ-アイキャッチ

エリスの行動で少しだけ高所恐怖症を緩和でき、達成感を得た悠斗。その瞬間エリスのトラウマについて考えたために、次の夢の展開が構成されてしまった。

この物語はフィクションです。劇中に登場する人物・名称・技術・解釈などはすべて架空のものです。また、実際に存在する地名・建築物などを使用しておりますが、実在のものとは一切関係はありません。

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現実か夢か?

「あなた方は東京で起きたサイバーテロの生存者です」

「現在東京はウイルス感染によって暴走したアンドロイドによって占拠されており、外部からの救出が難しい状態です。」

ガイドNPCは無表情にそうアナウンスしていた。

「一体どうなってるんだ?さっきまでのがVRだったんなら、これが現実?」

そうつぶやくと、”エリス”が答えてきた。

「いいえ、違うわ」

「ユート、あなたはこれが現実だと思っているかもしれない。」

「でも違うの。現実のユートは今脳が外からの情報を遮断していて、ずっと夢を見続けている状態なの」

これが夢だって?
その割にはリアルすぎるよ。
サイバーテロだの生存者が2人だけだのってのは非現実的だけど…。

「ユート自身にこれが夢だって気づいて欲しかった。でも状況は悪い方に進んでいってしまった。だから私は本当の事を話して賭けてみることにしたの」

「これが俺の夢だというなら、君は一体何?君も俺の夢が作り出してるの?」

当然の疑問だろう。
ただ、この目の前にいる”エリス”も夢の産物だとすると、ちょっと嫌だな。
だとしたら俺はエリオットが女の子だったらいいな、と妄想していることになるから…。

「私はエリス本人よ。ユートからしたらエリオットの中の人ってことかしら」
「それは判った。ならエリスはどうして俺の夢の中にいるんだ?」

「それにエリオットはそこまで流暢な日本語をしゃべれないはずだ。君がエリオットの中の人なんだったら、同じことになるはずだよね」

そう、夢なんだとすれば、今目の前にいる”エリス”を作り出したのは俺だし、”エリス”がしゃべっている内容も俺が無意識に考えたものだということだ。

すると”エリス”はこう答えた。

「ドリームキャッチャー」
「!?」

その名前には聞き憶えがある。

エリオットが大学の教授と一緒にネイティブアメリカンの飾りから名前を借りて作った「夢を共有するシステム」だかなんだか。

「そう、私はドリームキャッチャーでユートの夢にダイブしているの」

以前、エリオットが言っていた。
ドリームキャッチャーはVRシステムをより高度にしたもので、SF作品に出てくるようなフルダイブシステムにかなり近いものだと。

そして母国語で思考していることを読み取って、相手には相手の母国語に変換して伝えるとも言っていたな…。

「私は今英語で考えて話してる。その思考をドリームキャッチャーが日本語としてあなたに伝えているはずよ」

「じゃあ、本当に君はエリオットで、本当の名前がエリス…なんだね」

そういうとエリスは少し涙ぐんで、

「本当はね、リアルでユートに会って伝えたかった。こんな形になっちゃったけど、これが本当の私です。」


不完全なドリームキャッチャー

俺は…エリスに見とれてしまった。
こんなにキレイな子がエリオットだったなんて。
そしてリスクもかえりみず俺を助けようとしてくれていたなんて。

リスク…?

「ちょっとまって、ドリームキャッチャーってまだリスクがあるって…」
「うん、相手の夢のルールに縛られる可能性があるってこと」

そんな、それじゃあ俺の夢の危険度が上がっていったらエリスも危険にさらすことに。

「ずっとね、ずっと、ユートに会いたかった。こんな事でユートを失いたくないから。だから私はユートに会いに来たの」

「なんでそこまで…」
「だって、私、ユートのことが…」

何を言おうとしてるか予想は付いたけど、これは今言わせちゃいけないことだ。

「なんとなく、気持ちはわかったけど、それは今言うことじゃないよ」
「え…迷惑だった?」

「いやそういうことじゃなくて、今言いかけたことは、リアルで聞かせてほしいなって」
「!」

「なら頑張って、この夢から覚めないとな」
「ユート…」

とはいえ、どうやったら夢から覚めるんだ?
これがもう夢だと気づいてるんだけども。

「エリス」
「はい」

「俺はもうこれが夢だって気づいてるわけだけど、一向に目が覚める気配無いよ?」
「私はユートが飛ぶことへの恐怖心、それによって私が楽しめないんじゃないかという不安からループが起きている仮説を立てた」

「そこで私が楽しめたという印象を与えることで達成感を感じて目覚めるかなと考えた」

「それはうまく行っていたんだけど、そのあとユート何か連想したでしょ」
「ごめん、エリオットは高いところ平気だけど、ホラー系弱いよな、とか考えちゃった」
「やっぱりね」

エリスが頬をプックリさせて俺をにらんでる。
ちょっと可愛くて吹き出しそうになったけど、もっと怒らせそうだから自重した。

「ごめん」
「こうなっちゃったものは仕方ないわ。次の達成感を感じるものを探しましょう」

いまの状況から整理するか。

・サイバーテロが起きた
・アンドロイドが暴走して東京が占拠されている
・人間は自分たち2人しかいない

「ゲームでいえば勝利条件ってなんだと思う?」
「そうね…サイバーテロが起きてコンピューターウイルスがバラまかれているなら、アンチウイルスを開発する」
「時間がかかりそうだな。保留」

「アンドロイドが東京を占拠しているなら東京脱出かしら」
「車が使えれば可能かもしれないけど…アンドロイドが妨害してくるよね。そもそも俺は運転できないし。これも保留かな?」

「私、車運転できるよ?」
「え?エリオ…エリスって俺より1つ年下だから17歳じゃなかったっけ?」
「アメリカでは大抵の州が16歳から免許がとれるの」
「そうなんだ!」

「日本の車は運転したことないけど、なんとかなるでしょ。ユートはトーキョーの地形全部記憶してる?」
「まさか?普段良く行く場所しか覚えてないよ」
「なら記憶にない場所は再現できないから、移動する範囲はもっと少なくてすむね」

なんとなく方針が見えてきたぞ。
エリスが車の運転ができるなら、まずは車の確保。

今いる場所は都庁の内部かな?なら、隣の区とかは良くわからないから、新宿区から出られればクリアってことか。

「アンドロイドが襲ってきたら?」
「人間が私たち2人だけ、というと戦うという選択肢は厳しいかな」

戦う…か、ウイルスの元凶になってるボスとかいるのかな。

「この状況というのも俺が無意識に考えて生まれたってことだよね?」
「そうね」

「じゃあたぶん、どこかゲーム的なクリア条件が生まれそうな気はするな。アンドロイドって無差別に暴走してるのかな」
「どうかしら?東京を占拠しているというなら、統率されている気もするのだけど」

「ならボスがいるってことだな。場所を特定することはできる?」
「PCがリアルと同じように使えるという前提だけど、アンチウイルスは作れなくても電波を発信してる元を探知するプログラムなら作れるかも」
「OK、じゃあそれを使ってボスを避けて行こう。倒すのは無理そうだし」

そうなんだよな。
ボスを倒せればクリア!なら一番簡単なんだけど、じゃあボスを倒す力はあるの?というところに問題が発生してしまう。

「うーん、神聖騎士の力が使えればなー」
「あ」
「どうした?」

「私…治癒術師だった」
「??どういうこと??」

「このアバターはEIOのアバターなの。確認したら魔法のコマンドが使えそうなのよね」
「といっても治癒術師じゃなあ。ケガしても治療してもらえるのは良いけど。しかし、いつのまに治癒術師なんて作ってたんだ?」

「サクラを見ていてね、私も治癒術師やってみようかなと作ったんだけど、みんなに見せるのは恥ずかしくて隠れてレベル上げてたの」
「レベルいくつ?」
「99…」
「ブッ」

カンストしてますね。なにやってんのw

「攻撃力が足りないな。俺の夢なら俺が考えれば神聖騎士になれるのかな?」
「それは難しいと思う。無意識に状況は生まれるけど、自分の都合の良い状態にするには明晰夢の訓練がいるし」

「じゃあどうしたら…エリスみたいにゲームの力を持ってくる方法はないのかな」
「一つだけあるかも」
「ほう?」

「最近ドリームキャッチャーに追加した機能でプラグインシステムというんだけど、外部からデーターを引っ張って機能を追加できるのね。このアバターも実際にそれでドリームキャッチャーに持ち込んでるの」

「で、EIOから俺のアバターのデーターを引っ張ってくれば神聖騎士の力が使えると」

それならボスを倒すことも可能なんじゃないか?

「でもそのためには、EIOのユートのアバターデータにアクセスして、ドリームキャッチャーとリンクしないといけないの」

なんだそりゃ。
それじゃあ俺が眠っている状態である以上不可能ってことだよな。

「教授と連絡が取れればお願いすることも可能なんだけど」
「それはできないのか?」

「スマホに見立てたコミュニケータを使えば良いのだけど、さっきのブラックアウト以降、機能しないの」
「じゃあダメじゃん」

「教授はいまのこの状態をモニタリングしてるので、気づいてくれれば何か支援してくれると思うけど、教授、EIOのことは知らないのよね…」

だめだ。神聖騎士の力をあてにするのはやめよう。
やっぱり脱出だ。

閉鎖された世界

かくしてエリスはボス=一番強い電波を放つモノを感知するプログラムの作成に着手した。本人曰くはさほど時間がかからず出来上がるとのことだ。

俺はエリスがプログラミングしている間に、アンドロイドを避けながら都庁駐車場で使えそうな車を物色していた。

スピードが出るスポーツカーにするか迷ったけれど、道中襲われる可能性があることを考えて、頑丈そうなランドクルーザーの方にした。

キーはなかったが電子キータイプだったので、これもエリスが解除した。
これにエリスが作った感知プログラムが入ったノートPCを積み込めば準備OKだ。

「じゃあ、行くよ、覚悟してね…」
「え?」

「私、免許持ってるけど、公道走るの初めてだから!」
「えっ!ちょっ!」

ランドクルーザーは急発進して、都庁地下駐車場を飛び出していった。
途中ゆるゆると集まってきたアンドロイドを何体か弾き飛ばしていたと思う、人間じゃなくて、かつ夢で良かった。

新宿区外に出るならば、渋谷区に向かうのが良いとエリスに指示をする。
と言っても俺も車の運転経験があるわけでもないので、いまいち方向感がない。

しかし、止まって位置を確認しようとすると、アンドロイドに捕まってしまうので、わからなくてもとにかく道をぐるぐる廻るしか無かった。

「一旦新宿駅に出よう。たしかそのまま線路沿いに行けば渋谷区に出られたと思う」
「シンジュク、シブヤ…」

あ、目が座ってる…。
場所名で言っても俺よりもずっと土地勘がないエリスには酷だったな。

よって「あの信号右」「次の信号まっすぐ」「つきあたったら右」などと説明していたら、なんとか新宿西口駅前広場に出ることができた。

あとは駅舎を左手にみて真っすぐ行けば渋谷に行けるはずだ。
これでこの夢を終わらせることができるのかな。そしたらリアルのエリスを見るのが楽しみだ。

順調に行っていると思ったが、もう少しで渋谷というところでエリスは唐突に車を停めてしまった。

「エリスどうした?」
「道が…無い」
「えっ?」

前方を見ると、新宿と杉並の境界線のところで道は途絶えていて、あとは何もない真っ白い空間が広がっていた。

「誤算だったわ。ユートの記憶が薄いところはこういうことになってしまうのね」
「つまり?」
「私たちは新宿から出ることはできないってこと」

そのとき、さらに間の悪いことに、車に積んでいたノートPCから警報音が鳴り響いた。
これは…

「新宿のボス?!」
「降りて!」

慌てて車から飛び降りて振り返って見たものは、巨大な棍棒がランドクルーザーを押しつぶす光景だった。

新宿のボス、それは巨大な棍棒を振り回す一つ目の巨人、サイクロップスだった。
しかしいわゆるファンタジーのサイクロップスとは違う。

アンドロイドたちを支配しているだけあって、このサイクロップスは機械の巨人だったのだ。

「ウォール!」

治癒術師だけが使える防御魔法、ウォールが展開されサイクロップスの進行を防ぐ。
エリスだ。

「ユート、早く逃げて!」
「エリスを置いて逃げられるわけがないだろう!」
「私のことは良いから早く!」

そんなわけに行くか!ウォール展開中の治癒術師は行動ができなくなる。
展開をやめれば行動ができるようになるが、そうするとまたサイクロップスに攻撃されてしまう。
しかもこの魔法には制限時間があったはずだ。

「あなたを助けるためにここに来たの!ここでユートに何かあるくらいなら!私が!」
「バカなこと言うな!」
「!ダメ!もう制限時間が!早く!」

なんと言われようとエリスを置いて逃げるわけにはいかなかった。

「ああ…障壁が…」

サイクロップスの動きを封じていた壁に亀裂が入り、障壁が限界を迎えようとしていた。
一方的にやられるものか。叶わないまでもせめて…

バキィーン
激しい衝撃音を発して障壁が砕け、行動が自由になったサイクロップスはさらに怒りを増して俺達に向けて棍棒を振り上げていた。

トライアングルフォーメーション

くそ、もうダメなのか…
そう思った時。

「ウォール!」

新たな障壁が誕生していた。ウォールには3分のクールタイムがある。
そのため、エリスには展開できないはずだった。

どうしてもう一枚ウォールが??
状況に戸惑っていると、鈴の音のような声が響く。

「間に合いましたね、騎士さま♪」
「さ、サクラ?」

全身ピンクのフワフワした治癒術師。サクラがそこに立っていた。

「どうしてサクラがここに?」

障壁が破壊された反動で弾き飛ばされ、地面に横たわっていたエリスが身を起こしながら尋ねる。

俺も同じ疑問を投げかけた。

「マクミランさんでしたっけぇ?教授さん?が2人を助けて欲しいって、私にもドリームキャッチャーを貸してくれたんですよぉ^^」

「話すと長くなるのでぇ?とりあえずコレをどうぞぉ^^」

サクラが手をかざすとそこから光の粒子が現れ俺を包む。
俺を包んだ光が消えた時、俺は神聖騎士の鎧と聖剣を装備していた。

「なんで??ログイン情報が必要なはずじゃ…」

するとサクラはボソッと、

「ゆーくんの好きなグラビアアイドルの名前」
「!」

やめて!
あ、なんかエリスの俺を見る目が…。

「さあ、3人でボス戦ですぅ?^^」

あっけに取られた俺たちが呆然としていると、サクラはエリスに、

「エリオット君?いえ、エリスちゃんですかぁ?私が回復も防御も受け持ちますのでぇ~全部攻撃に振っちゃってください~私も隙をみて攻撃しますぅ^^」

「え、あ、はい」

ーー真の支配者。

みんなサクラの外見と言動に惑わされているが、この人の本当の姿は究極の仕切り魔なのだ。クランでも実質的なマスターはサクラだと俺は思っている。

こうして神聖騎士の力を得た俺、熟練の治癒術師サクラ、新米治癒術師エリス。
この3人のパーティでボスを攻略することになった。

まず俺がサイクロップスのヘイトを稼ぎ、一身に攻撃を受ける。
このサイクロップスはメカのためか、棍棒での攻撃以外に目からレーザーを放ってくる。これは前方直線範囲攻撃なので、この軸線上にエリスとサクラがいないようにする必要がある。

必然的に俺とエリス、サクラの立ち位置がほぼ正三角形の陣形となった。
べ、別に他の意味はないよ?

サクラが宣言したように全ての回復と防御を担当。

彼女はタンクのHP(生命力)の減り方に合わせてMP(魔力)消費のバランスをとりつつ無駄のない回復を行い、かつ、他のメンバーのMP消費傾向を見てどういう攻撃方法を取らせるか指示を出し、状況によってはマインドトランスを使ってMPを分け与える。

こんな事をしていてもサクラ自身のMPは枯渇しないという、俺にもよくわからない現象を引き起こすトータルコントロールが得意だ。

エリスは、治癒術士としての力は正直言って未知数だが、サクラがいる以上アタッカーとしての振る舞いになるだろう。
アタッカーとしてのエリス=エリオットは…。

MPが枯渇するまで強力な魔法を撃ちまくる。
動くものは全て破壊する、共倒れになっても倒せればOKそんな戦い方ばかりしていたと思う。天才のハズなのにゲームではあまりその片鱗が見えない。

問題はサイクロップスの身長は5mはあるかと思われるため、ゲームとは違いボスと俺達人間との身長差、リーチの差が実際にでてしまうことだ。

そこで俺はまずサイクロップスの右膝を破壊することにした。
強力な剣技ヘキサスラッシュを膝に繰り出すのを見て、戦術を理解したエリスも、合わせてウインドストームを繰り出す。

治癒術師の攻撃魔法は護身用という意味合いがあるので精霊術師ほどの威力は無いが、それでも集束させて使用すれば岩をも穿つこともある。

繰り返すこと10回。右膝を破壊したことでサイクロップスは地面に片膝を付き、動きが鈍くなった。ここで左膝も破壊しておきたいところだがそのときエリスのMPは尽きていた。

クールタイムが終わったサクラのウォールを盾にしてMPの回復をしているエリスにふと疑問を投げかけてみる。

「どうせならMP無限とかチートにできないの?」
「そういうことを準備している時間は無かったの!」

そんな雑談をしているうちに、エリスのMPが回復できたので、再度左膝の破壊を行う。
今回は右膝を破壊したことからコツがわかったのか、かなり早く破壊することが出来た。

しかし、異変はそこで起こった。

サイクロップスの体が赤く光り始めたのだ。
こういう状況ゲームで見たことがある…大抵は制限時間内に倒さないと自爆する…。

「なんでこういうところまでゲームに忠実なのよ!」
「そんなこといっても、無意識だし…」
「しゃべってても仕方ないですよ~早く倒しちゃいましょう~^^」

エリスに突っ込まれているとサクラが促す。
こういう光景もゲームと同じだ。

ヘキサスラッシュ、ボアブレード、とにかく俺の知る限りの強力な剣技を急所と思われる目に集中する。(メカなので急所なのかはわからないが)
エリスも魔法を打ち続けている。

でも、ゲームと違い敵のHPゲージが見えないので、どの程度削れているのかがわからない。
しかしサイクロップスが煙を噴き始めたことから、自爆へ向かって進行していることはわかる。

とにかくありったけの剣技、魔法を打ち続けると、さらに変化が起きた。
今度は火花を噴き始めたのだ。これは…

「これは、ヤバイんじゃないか…」
「ユート言ってる間に攻撃して!!」

ついに放電現象まで見え始め、間に合わない、爆発するのではないか?と思ったその時。

「ディバインピラー!!」

と、サクラが叫ぶと極太の光りの柱が立った。

ディバインピラーって、護身用程度の攻撃魔法しか持たない治癒術師が唯一使用できる極大魔法だけど、これを取得するのって光系のノートリアスモンスターを100体狩ってようやく取得できるかどうかじゃなかったっけ…。

ディバインピラーの閃光は収まるどころかさらに強さを増し、視界は真っ白になってしまう。

そしてその白い視界に俺の意識もまた遠のいていった。
ねーちゃん、一体…何やってんだ、と思いながら…。





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