フリーランス・クリエイター生存戦略を考察する

フリーランス・クリエイター生存戦略を考察する

セッジさん、こんにちは!
前にセッジさんが「個人がイラストを購入する日本の特殊性」「ココナラ等の限界」「個人よりも企業案件」といった事を発言していたのを見てちょっと悩んじゃいました。
ゆみりんさん、おはようございます!
「個人がイラストを買う~」については、 ボクじゃなくて森羅の小人さんですけどね。内容的には彼女と同感ですが!

今回は、ゆみりん🌏KAWAIIを描くイラストレーター(@yumirin791)さんから、ご質問を頂いたことが始まりとなっています。
ゆみりんさんご紹介
世界共通語「KAWAII」をベースに、主に日本をテーマにしたイラストを描いています!
スイーツ&動物のコラボイラストやゲームキャラ(CHIBI)などユニークなイラストも!ブラジルで子育て中のアラフォーママ一緒にあなたらしいアイコンを作りませんか?
Instagram:@yumirinarts
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ゆみりんさんの質問の中にある、セッジと森羅の小人氏がツイッターで話していたのは以下のような事です。

欧州に住む森羅の小人氏(デザインアプローチに登場)は、
イラストというものは本来企業案件になるというのが常識であり、日本では個人がイラストレーターに依頼するケースがある事を不思議に感じていました。

そもそも個人相手にした商売は量産できない=儲けにならない。
あるレベルの質を保った仕事をしたいなら、価格を抑えたら先が無い。

イラストレーターが(他者から依頼を受けて)イラストを描くという行為は仕事です。
つまりその報酬によって生活し、その仕事を続けていくわけです。

しかし、個人間の取引では、企業案件レベルの報酬をいただくのは難しいと言わざるをえないでしょう。
私はイラストレーターを目指し、自分の作品を見て貰おうとTwitterを始めました。
でもフォロワーは伸びず苦戦しています。
イラスト取引の8~9割がアイコンやヘッダーということを聞き、レッドオーシャンと化しているTwitter市場に限界を感じてしまいました…。
わかりました。
いわゆる「クリエイター生存戦略」ですね。
率直に言えばボクも模索中のため解決はできませんが、参考になりそうなお話はできるかもしれません!

今回は、イラストレーターやデザイナーといったクリエイターが自分がもつ特性をどうしたら仕事にできるかという事がテーマです。

この問題はその職を、特にフリーランスで活動をするならば、ずっと付きまとう事でもあります。
ということで、おはようございます!
デザイン講師ブロガーのセッジです!
今回はボクの経験も踏まえ、ゆみりんさんと一緒に考えてみました。

消費者向けのビジネス形式・BtoC

ココナラやSNSで受注した場合の多くはBtoCと言うビジネス形式になります。

BtoCとは、
Business to Consumerの略で、一般消費者を対象に行うビジネス形態のことです。

これはまさに、個人のTwitterやブログのアイコンを描いて欲しい、ヘッダーのデザインをして欲しいといった事になります。

どう考えても収益が上がりにくいビジネスモデルです。

それがなぜかと言えば、個人で出せる範囲の金額が決まっているからです。

セッジデザインもメニューとして、アイコン制作などを用意していますが、5000円が個人でのTwitterやブログアイコンで出せるギリギリのラインではないかと考えています。

これでも高いと感じる人は感じるでしょう。
でも、クリエイター側はその数倍が本来の価格と考えているので双方の妥協点のつもりではいます。

デザインやイラストという仕事は、実際に制作している時間が全てではありません。
仕事は問い合わせを受けた段階から、あるいは打ち合わせから始まっているのです。

また、デザインやイラストは手を動かしている時間が作業時間だと思われがちですが、制作している時というのはいわばアウトプット作業ですので、

「どういうモノを作るか」

という構想している時間も制作時間として考える必要があります。

発注者の要望を聞き、ラフスケッチなどを経て実制作に入ります。
仮に制作時間が2時間だとしても、総合すると半日、あるいは1日は経過しているでしょう。

正直に言えば、多くのクリエイターが設定しているBtoCの価格は、すでに大幅な値下げをしていると言っても過言では無いのです。

仮にこれで月20万円を稼ごうと思ったら、40点のイラストを描かないといけませんね。
1点半日だとしても、20日かかる制作期間です。

そして1月の間に40件も受注できるかというと、ちょっと現実的ではないですよね?

企業向けのビジネス形式・BtoB

BtoBとは、
Business to Businessの略で、企業を対象に行うビジネス形態の事です。

例えば広告に使うポスターのデザインやイラストを制作して欲しい、会社案内のデザインや表紙イラストや挿絵を制作して欲しいといった事になります。

ゆみりんさんが気になっていたのが「企業案件」
つまりBtoBの事です。

BtoCと違い、見せようとする対象が広範囲になりますので、
だからこそ、その大事な素材の一つであるイラストについてもそれなりの予算を用意する必要があります。

一部では「Twitterで頑張ったら企業案件が来た」という人もいるようですが、

企業といっても様々ですし、みんながそうなれるという再現性があるものでも無いと思います。

本当の意味でクリエイティブ系企業案件がほしいなら、原則はコネクションです。

イラストレーターの場合、どういうコネを持つべきかといえば、

企業なら広告代理店、デザイン会社、Web制作会社、映像制作会社など、
個人ならプロデューサー、ディレクター、グラフィックデザイナーなどでしょうか。

なぜならば、実際私も過去にやってみて砕け散りましたが、
「基本的にクライアント企業は直で作業者とは取引しない」からです。

私は生徒に対し「クリエイター(イラストレーター)はタレントのようなものだ」と説明しています。

企業に使ってもらうには「実力・絵柄」の他に「信用・信頼」が必要なわけですが、これはもっとも調べるのが難しいものと言えるでしょう。

そこで「誰かの紹介」が必要になるのです。

セッジのビジネス経験談

自己紹介詳細版でも書いていますが、

私はまず映像制作会社に会社員として所属し、編集デザイン事務所を経て、フリーランスになりました。

微妙にフリーになる準備ができていない状態で編集デザイン事務所を辞めたので、ハッと気づいた事があります。

「仕事ってどうやって見つけるんだろう…?」

フリーのデザイナー&イラストレーター、というと一見格好良く聞こえますが、業界5年くらいで人脈も無い状態ではなかなか仕事はありませんでした。

コミュニケーション能力が高い方ではありませんので、飛び込み営業もしたものの、その成果はほぼゼロだったのです。

失業手当でつなぎつつ、いくつかの出版社にも作品を持ち込んだ経験があります。
これも全てダメでした。

しかし、PC雑誌の編集長と知り合いだった事、その編集長とあるパーティで再開した事をきっかけに、その雑誌から仕事が貰える事になりました。

編集部の外部スタッフとなり、
デザインやイラスト制作以外にも実は記事も書けるという事がわかると、紹介される事も増え、気づいたら合計6社ほどの出版社と関係ができていました。

これが前項で書いていた「誰かに紹介してもらうことで信用・信頼をしてもらう」という事に他なりません。

デザイン業界の中でも、グラフィックデザイナーやイラストレーターは特に資格を必要としないので、誰でもなろうと思えばなれるものです。

しかし「この仕事をお願いして大丈夫かどうか」はわからないので、やはり紹介してもらえるというのはとても大きいのです。

現代のクリエーターに必要な事

企業案件というものは、売りたいものやメッセージなどを、たくさんのメディアを使って広く伝えようとします。

ポスターなどの広告は「読む」より「見る」のが主体なので、瞬間的に伝える事ができるデザインやイラストの影響は大きいと言えます。

もちろんそこには「伝えたいメッセージを具現化できる」という能力が必要です。
これは絵の上手い下手ではなかったりします。

もう一つは、現代のデザイナーやイラストレーターは、そのたくさんのメディアに対して適切な素材を提供できる必要があります。

ざっとあげれば、出版・印刷、映像、Webといったところですが、

Twitterを見回していると、ほとんどの人がフリーソフトか低価格のグラフィックソフトを使用しているという状況です。

これでは多くのメディアに対応できるとは考えられません。

「その道でお金を稼ぐ専門家」

としては、
最低限要求されているメディアに対して適切な形で納品できるか、というのも大事なスキルだと考えています。

当ブログが、デザイン情報の他にアドビ系ソフトの使い方がメインであるため、
ポジショントークになってしまうのは重々承知していますが…、

例えばイラストの描き始めはクリップスタジオなどで始め、
納品近くなったらフィニッシュワーク(仕上げ)としてPhotoshopを使用するとか、

ロゴデザインなどの場合は、ビットマップであるクリップスタジオもPhotoshopも苦手な分野なので、illustratorを使用するなど、

用途に応じて適切なソフトや状態を撰ぶことが必要と考えます。

なるほど…。
やはり私は企業案件などと口にできるレベルではないということを理解しました。
趣味の範囲で絵を描くイラストレーターとして、自分の立場をわきまえるべきだと思いました。
えっ…💦

変に期待せず、夢も見ず、出来る範囲で楽しむ方向を模索していくべきだと思いました。
わぁぁぁ!😱💦
す、すいません、なんか夢を壊しちゃうような話になってる気がしてきました💦
ボクも模索中ではありますが、アドバイスできそうな事もあります!

WebサイトとSNSで「集客」を

クリエイターが、仕事を受注するためにはまず「集客」が必要ですね。
「コネクション」を作るにしても知り合わなければ作るも何もありません。

現在ゆみりんさんはインスタグラムとFacebookページをお持ちです。
しかし、インスタグラムやFacebookページの場合は、知っている人しか見に来てくれない可能性が高いでしょう。

なので、1つアドバイスできるとしたら、
Facebookページとは別に、可能な限りイラスト作品が見れるWebサイトを用意することです。

Webサイトの場合は、最初は全然見に来る人はいません。

しかし、検索でアクセスされる可能性があるため、もともとの知り合い以外にも見てもらえる可能性があります。

Facebookページと両方使いこなせれば相乗効果も期待できるかもしれません。

ここで大事なのは、まず何よりも「そのイラストレーターの作品が見れること」ですが、もう一つは「そのイラストレーターがどういう人なのかわかること」です。

発注者は「イラストが描ける機械」を求めているわけではありません。
「ちゃんとコミュニケーションが取れる人なのかどうか」も見ています。

誤解を受けやすい部分ではありますが、
自己表現であるアートと違い、他者表現が主体となるデザインやイラストでは、このコミュニケーションがとても大事なのです。

いずれにせよ、自分に興味を持ってもらうには、まず「集客」できるかが全てです。

たとえばセッジの集客手段は、ブログとTwitterが基本です。

ゆみりんさんのお悩みの中にはTwitterフォロワーが増えない事もありましたが、
実はフォロワーを増やすのはそんなに難しいことではありません。

Twitterを利用している人の多くは「フォロワーを増やしたい」という心理があるので、それを考えた上で答えを考えればすぐ増えます。

ただ、急速なフォロワーの増加はクリエイターのアカウントには目的が合わないフォロワーが増える事になってしまいます。

セッジの場合もフォロワー3000名くらいまではそういう感じでした。
それに気づいたため、急速なフォロワー増加を目指すのを止めています。

私を含め多くのTwitterユーザーが感じている事ですが、フォロワーが2~3000名を超えると特に何もしなくてもゆっくりと自然にフォロワーは増えていきます。

その自然に増える状態で「自分にしかできないこと」を見せていけば興味を持ってもらう事も可能になるでしょう。

クリエイター生存戦略:まとめ

デザイン業界と関係ない友人と話していた時、

「セッジさんはどうやって仕事取ってるの?」

と聞かれたことがあります。

「基本コネクションですね。紹介してもらうんですよ。」

といったところ、

「じゃあコネが無いと仕事できないってこと?」

という反応がありました。

『コネ』と言われるとなんとなく悪いイメージを受けますね(笑)
でも最初はみんなコネクションなんて持っていません。

私もプロダクトデザイナーであった父が生きていたら『コネ』があった状態で社会に出ていたかもしれません。

でも、そうではありません。
私が持つコネクションは全部、仕事をするようになってからできたものです。

ですから、あなたが良い仕事をして、発注者に喜んでもらえたならば、
結果、それはコネクションになるのです。

そのためには集客をがんばる必要もあるでしょう。

また、同時に必要最低限以上のメディアに対応する知識とスキルを準備しておくことです。
コネクションはすぐに作ることはできませんが、知識やスキルを学ぶ事はいつでもどこでもできますから。

今回の記事を書くにあたり、まずは私自身の経験を振り返っています。

しかし、それだけでは客観性がありませんので、イラストレーターの高田ゲンキさんが書かれた『世界一やさしい フリーランスの教科書 1年生』も参考にさせて頂いています。

もしあなたが、これからフリーランス、特にクリエイター系で仕事をしていきたいのであれば、大変参考になる本だと感じています。


はい、知識とスキルの向上は常に怠らないようにします。
これからもセッジさんのツイートで勉強させていただきます!
まさにすべてのイラストレーターが踏まえておくべき基礎の基礎だと思いました!
ボクもホント模索中なので、ズバッと解決できなくてごめんなさい!
良い点でもありますが、Twitterでは聞き心地の良い言葉が流れ、自分も簡単にできるかもしれないと勘違いしそうになりますが、今回、思い切ってお尋ねしてよかったです。
セッジさん、ありがとうございました!
最後までご覧頂きありがとうございました!
この記事が、ゆみりんさん、そしてこの記事をご覧になっているあなたの参考になれば幸いです!
ではまた他の記事でもお会いしましょう!お疲れさまでした!

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