Adobe Express入門:アドビエクスプレスの使い方【デザイン初心者歓迎】

Adobe Express(アドビエクスプレス)の使い方:入門編【デザイン初心者歓迎】
セッジちゃん!まいど!
ウチ、今度お店を動画で紹介しようと思うてるのよ!
チュウヤンさん、おはようございます。
ほうほう、動画ですか~!
ほんでな?
サムネっちゅうの作った方がええみたいなんやけど、セッジちゃん作ってくれへん?
ふんふん、ご予算はいかほど?
ウチとセッジちゃんの仲やないの~
無料で作ったって~!
いやいや😅、せっかくだから自分で作ってみれば?
えぇ~??
ウチ、デザインなんてできひんよ?
大丈夫!
Adobe Expressなら、デザイン初心者でもすぐ作れるから!

2021年12月13日、Adobe社が提供するサブスクリプションのクリエイティブツール、Creative Cloudに新しい製品が追加されました。その名も、Adobe Express(アドビエクスプレス)です。

この製品は、「デザインの知識やスキルが無い人でも気軽にデザインができる」のがコンセプトのWebアプリです。

デザイン未経験だけどヘッダーやバナーなどを作りたいという人、またはデザイン制作したいけどイラレやフォトショまでは…という人にオススメです。

※この記事はアドビ社およびAdobe Expressのプロモーションが含まれています。

Adobe Expressは、わかりやすいユーザーインターフェイスと数万を超えるテンプレートによって、初めて使う人でも10数分もあれば目的のモノを作ることが可能です。

そして無料プランも用意されているので、誰でも気軽に始めることができます。

Adobe Expressの特徴としては、以下の点が挙げられます。
  • デザイン初心者でも使いやすいわかりやすいUI
  • 数千を超えるテンプレートから選択可能
  • 無料プランがあるので誰でも始めやすい

Adobe Expressは、デザイン初心者からプロまで、あらゆる人々に向けた製品です。
ぜひ、使い方を覚えて、自分だけのオリジナルデザインを作成してみてください。

おはようございます!
Adobe Expressアンバサダー&デザイン講師ブロガーのセッジです!
今回は先日リリースされたAdobe Expressについて解説します!
チュウヤンと申します~
今回はなんや、ウチでもデザインできる方法を教えてくれるっちゅうんで、楽しみにしとります!
こんにちは!トラノです!
今回はセッジ先輩とチュウヤン姉さんの間の立ち位置で参加させて貰いますネ!
当記事を元にした動画を制作しました!▼

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【この記事は2023年3月22日に更新されました】

Adobe Expressとは?

Adobe Expressとは、
Adobe Creative Cloudの中の機能を少しずつチョイスしてまとめ、簡単に使えるようにしたWeb・モバイルアプリです。

  • 画像処理やイラスト・グラフィックデザインならPhotoshopIllustrator
  • デスクトップパブリッシングならInDesign
  • 映像編集・映像効果ならPremireProAfter Effects
  • WebデザインやオーサリングならDreamWeaver
  • デジタルオーディオ編集ならAudition

など、Adobe Creative Cloudはおおむね各分野でのクリエイティブツールの標準とも言われる、Adobe社のソフトウェアの総称です。

これらは単体プランと、ほぼ全てのソフトが使えるコンプリートプランとに分かれています。

単体版は月額2,728円(税込)
コンプリートプランは月額6,248 円(税込)

という価格帯のため、業務でクリエイティブをする人には必要ですが、
そこまででは無い人には「いろいろな意味で少し荷が重く感じる」という声も聞きます。

今回ご紹介するAdobe Expressは、このようなAdobe Creative Cloudの中から少しずつ機能を引き出して使えるようにしたイメージのアプリです。

制作目的がYoutubeサムネール、Facebookのヘッダー、Instagramの投稿などであれば初めて使う人でも簡単にデザインするコトができます。

また、一部機能は制限されるとはいえ、無料プランから始められるというのも魅力ですね。

ではAdobe ExpressのWebサイトアクセスするとどんな感じになるのか見てみましょう。

Adobe Creative Cloud Expressのトップページ
あれ…?なんか…Can○aみたい…?
一見そんな印象もあるかもね😅
ターゲットユーザーが似ているのでこういう感じになるのかも?🤔

ひょっとしたら、あなたも他社のサービスに似た印象を持つかもしれません。

しかしながら、実はAdobe Expressは今回初めてリリースされたわけではありません。

もともとはAdobe Sparkという同様のサービスを2014年より開始しており、そのサービスをAdobe Expressという名称に改めた、というのが正確な情報です。

でも、日本ではあまり聞き覚えが無いという人が多いかもしれません。
私もSparkの存在は知っていたものの、使ってみたコトはありませんでした。

今回改名したことで、まずは知名度のアップを狙っているのでしょう。

Adobe Expressの始め方

無料なのはええね!ウチもすぐ始められるん?
Adobe Expressを始めるには、まずAdobe IDを作りましょう!

それではAdobe Expressにアクセスしてみましょう。

Adobe Expressを使用するには、Adobeに登録してAdobe IDを作成する必要があります。

ExpressのWebサイトに初めてアクセスすると、Adobe IDの入力を求められますので、新規作成しましょう。

Adobe Creative Cloud Expressログイン画面

電子メールで新規登録の他、Google・Facebook・AppleのアカウントからもAdobe IDの作成が可能です。

登録が必要なのはメールアドレス・氏名・パスワード・生年月日と国籍です。

Adobe IDももちろん無料で作成できます。

Adobe IDの作成

Adobe Expressで、できるコト

セッジちゃん、
このAdobe Expressってどんなコトができるん?
「画面表示用の画像」だったらおおむね制作できるんじゃないかな~?

Adobe Expressでできるのは主に以下のようなモノになります。

  • SNSなどのアイキャッチ画像のデザイン
  • Youtubeなど動画用サムネールのデザイン
  • チラシやポスターのデザイン
  • アルバムやブックカバーのデザイン
  • 招待状やメニューのデザイン
  • 簡単なアニメーション制作と動画編集
  • PDF形式の編集、連結、結合

このように「画面表示に関係する画像」については、おおむね可能といえます。
多くの方はAdobe Expressだけで完結できるのではないでしょうか。

チラシやポスター、ブックカバーについては画面用というよりも印刷用ですが、お持ちのプリンターでのプリントという形であれば問題ないレベルだと思います。

Adobe Expressで、できないコト

先輩、逆にAdobe Expressでできないというか、苦手なコトってなんですか?
以下のようなコトがボクは気になるけど、多くの人は気にならない部分かも?

Adobe Expressが苦手とするのは以下のようなコトになります。
ただこれは、私が普段IllustratorやPhotoshopを使っているから気になる部分であって、Adobe Expressのターゲットユーザーの方にはほとんど関係しないかもしれません。

  • 筆を使ったイラストなどの描画
  • Ai・Psd形式への書き出し
  • アートボード(カンバス)への整列
  • オブジェクト(レイヤー)の数値指定
  • ガイドラインやグリッド機能
  • 文字間隔のマイナス調整
  • 商業印刷への対応

このように、業務としてデザインをやっている側から見ると「苦手なんじゃないかな?」と感じる部分がいくつかあります。

「筆を使ったイラストなどの描画」はこれも同様のサービス『Canva』でも苦手としているところですが、そもそもAdobe ExpressもCanvaも「デザインツール」ではありますが、細かく言えば「レイアウトツール」なので、その辺りは他におまかせという印象を感じます。

Adobe社の場合は、有料ならIllustratorやPhotoshop、無料なら(iPadやiPhoneなどが必要になりますが)Frescoがありますので、それらを使用すれば足りない部分を埋めることもできます。

次に「Ai・Psd形式の書き出し」についてです。
これらのファイル形式はAi=Illustrator専用形式、Psd=Photoshop専用形式です。

CC Expressでザックリ作り、レイヤー構成などの情報を残したままこれらの形式で保存できれば、初心者ユーザーへのIllustrator・Photoshopへの導線にもなると考えています。

「アートボード(カンバス)への整列」「オブジェクト(レイヤー)の数値指定」「ガイドラインやグリッド機能」「文字間隔のマイナス調整」は見た目の整え方ですが、これらの機能があればかなり便利だと私は考えています。

「商業印刷への対応」については、
Adobe Expressがポスターなどのテンプレートを用意せず、画面表示にのみ振り切っていたとしたら特に疑問を感じない部分でした。

家庭用プリンターでプリントする分には現状のAdobe Expressで問題ありません。
しかし、印刷業者さんに依頼する場合は問題があります。

印刷業者に依頼する場合はPDF形式での書き出しになります。
この時「CMYKカラーモード」「トリムマーク」など印刷ルールに対応した作り方が必要になります。

けれども、現状これらはできません。

ここはデザインツール開発の老舗であるAdobe社としては、ぜひとも対応して欲しいと考えています。

Adobe Expressのワークスペース

作業を始める前に、Adobe Expressのワークスペース=作業画面について説明しますね!

※各部名称はAdobeの他アプリからの推測です。正式名称とは違う場合があります。

Adobe Expressで新規プロジェクトを作成し、画像を作成するとこのような画面になります。

Adobe系アプリを使っているとおなじみのツールパネル、カンバス、タスクパネルなどがあります。

Adobe Creative Cloud Expressのワークスペース1

この状態から、アートボード上のいずれかのオブジェクト=レイヤーを選択(クリック)すると、タスクパネルがプロパティパネルに変化し、アートボード右下に積み重なったレイヤーが現れます。

Adobe Creative Cloud Expressのワークスペース2

プロパティパネルでは選択したレイヤーの要素(背景や写真・アイコンなど)を置き換えたり、不透明度や色調補正・ぼかしなど、効果をかけるコトができます。

レイヤーはグラフィックアプリを使ったコトがある方ならばすぐ理解できると思いますが、視覚的な操作で順番を入れ替え可能です。

Adobe製アプリに限らず、グラフィック系のアプリを使ったコトがある人なら、すぐに使えるようになりそうですネ!

テンプレートから即座にサムネールが作れる!

じゃあ、そろそろサムネールを作ってみましょうか!

待ってました\(^o^)/

今回はチュウヤンさんが経営するお店(喫茶店という設定)からの情報発信をするという形で作ってみます。

まずは代表的なテンプレートからYoutubeサムネールを選びます。
初期段階では白紙ですが、16:9の比率の画面が作成されます。

次に左側のツールパネルの「テンプレート」ボタンをクリックして、元になるテンプレートを選びましょう。

今回は「夜景写真が上手く撮れる10のポイント」をベースにするコトにしました。

テンプレートが開いたら、背景写真を選択し右のプロパティパネル内の「置き換え」ボタンをクリックします。

背景の置き換え1

すると左のツールパネルの写真が開き、検索ができるようになりますので、
「コーヒー」で検索して、イメージにマッチする写真を見つけたらクリックします。
※王冠マークが付いている写真は有料版=プレミアムプラン専用です。

これで背景がコーヒーをイメージする写真に置き換わりました。
プロパティパネルのサイズを調整したり、マウスドラッグして位置も調整しておきます。

背景の置き換え2

続いてマークも置き換えます。
カメラマークを選択して「置き換え」をクリックします。

ツールパネルのシェイプが開いたら、「コーヒーカップ」や「マグカップ」で検索してみます。
こちらもイメージにマッチするマークを見つけたらクリックして置き換えましょう。

シェイプ(マーク)の置き換え

タイトルの「夜景写真が上手く撮れる」の文章も変更します。

文字のレイヤーを選択するとプロパティパネル上部に文字入力フィールドが現れます。

これを「おいしいコーヒーを淹れる」と打ちかえました。
また、文字の配置を「10のポイント」に合わせるため、文字間隔も調整しています(VAというアイコンの機能)。

文章と文字間隔の変更

はぁ~めっちゃ簡単に作れるもんなんやなぁ…。
ほんで、これをどうすればYoutubeに持っていけるのん?
右上の「ダウンロード」ボタンを押すと、PNG・JPG・PDFが選べますよ❗
YoutubeとかならJPGが無難かな?

無料プランとプレミアムプランの違い

いやぁ~セッジちゃん!
これならウチにもサムネール作れそうや!これで無料なんてスゴイやないの!
ちなみに、有料版だと何が違うん?
Expressの有料版…プレミアムプランのコトですね!
主に写真やテンプレートの数、使えるアプリが追加されている、という違いがあります❗

CC Expressには無料プランとプレミアムプラン(月額1078円(税込))という、2つのプランがあります。

無料プランはプレミアムプランと比較するとできることに制限がありますが、
何ヶ月・何年使おうと無料であるということ、基本機能と一部のAdobe Stock写真であれば使えますので、かなりお得です。

また、Adobe CCコンプリートプランや、単体プランなど、
あなたがAdobe CCの有料プランを契約している場合は、プレミアムプランメンバー扱いとなり、Adobe Express全ての機能が使用可能になります。

無料プランとプレミアムプランにはこのような違いがあります。

無料プラン プレミアムプラン
価格 0円 月額1,078円(税込)
アプリ Adobe Express
(無料バージョン)
Adobe Express
(web&モバイル)
Premiere Rush
(PC&モバイル)
Photoshop Express
(モバイル)
Spark Video(モバイル)
Spark Page(モバイル)
サービス 2GBのクラウドストレージ
Adobe Portfolio
100 GB のクラウドストレージ +プレミアムサポート
コンテンツ Adobe Fonts 2000種類~
Adobe Stock 2万点~
テンプレート 8万点~
デザインアセット 2万点~
Adobe Fonts 2万種類~
Adobe Stock 1億9000万点~テンプレート 13万点~
デザインアセット 3万点~
共同作業 プロジェクトの共有 プロジェクトの共有
Adobe CCライブラリでのファイル共有
機能 基本編集機能
背景の削除
アニメーション効果
SNS予約機能(月2回)
基本編集機能
背景削除&微調整
アニメーション効果
SNS予約機能(無制限)
サイズ変更
ブランドの追加
PDFからMS系ファイル変換
画像ファイル変換

Adobe Expressでデザインしよう!

いやぁ~セッジちゃん!
今回もえぇモン教えてもろて助かったわ~!
チュウヤンさんもデザインの入り口として、Adobe Expressでいろいろ作ってみてくださいね。
これでなんとなく操作の感覚がつかめてきたら、イラレやフォトショも使ってみるのも良いですよ!
そうやねぇ~!
イラレとかフォトショとか、とても難しいモンやと思ってたんやけど、これで慣れたらいけるかもしれんねぇ~

今回ご紹介したAdobe Expressは、

  • デザイン初心者にも操作がわかりやすい
  • テンプレートを選んで置き換えるだけでも作れる
  • 機能制限はあるものの、無料でも使える

というメリットが多く、デメリットが少ないサービスと言えます。

業務でデザインを行っている人には…いくつか物足りない部分がありますが、
そもそも私を含めそういった人はAdobe CC コンプリートプランや、単体プランを使用しているので、全てをAdobe Expressで作ろうとは思わないでしょう。

  • デザイン初心者だけどヘッダーやバナーなどを作りたいという人
  • デザイン制作したいけどイラレやフォトショまでは…という人

こういった人をターゲットユーザーとしていると考えられるので、
その意味では必要最低限以上のコトができると思います。

むしろ「ここまで無料(安価)にしていいのか?」と思ってしまうくらいです。

画像処理・レイアウト・映像編集。
IllustratorやPhotoshop、PremireProなど、視覚・動画表現の一部の代表的な機能をかいつまんだようなアプリ。

それがAdobe Expressです。

まずは無料で試してみてはいかがでしょう!


先輩!ちょっと聞いたんですが、今回の記事を元にした動画があるとか?
おぉ~動画は助かるわぁ~
あとで拝見させて貰います~!
ということで、この先に動画を貼っておきますので、そちらもぜひご覧になってくださいネ!
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
今回の動画や、別の記事でもお会いしましょう!
お疲れさまでした!



▼今回の記事にはさらに深堀りした『実践編』があります。
こちらもあわせてご覧ください!

Adobe Expressは、デザインの知識やスキルがない人でも簡単にグラフィックが作れるWebアプリです。この記事では各機能を実践的に解説しています。

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