SedgeDesign ひな祭り素材 女雛の描き方 illustrator CC 講座56

ひな祭り素材 女雛の描き方 illustrator CC 講座56

女雛イメージ

ひな祭り素材、男雛に引き続きまして女雛(おひな様)の描き方です。
男雛で作成した半分以上のオブジェクトを流用しますので、初めての方はお時間がありましたら、ぜひひな祭りの記事を最初からご覧いただけますと幸いです。


男雛の時と同じく、以下の絵をコピーして下絵としてご利用ください。
また今回も左右対称なので、アートボードの中心に縦のガイドラインの作成をお願いします。
クリックして拡大


男雛のファイルから流用できる箇所

さて、それでは男雛のAiファイルから女雛と共通しない部分を削除しましょう。
※名前を男雛→女雛などに変更して保存しておいてください。上書きしてしまうと残念なことになります。

まず、冠全てを削除します。
髪の毛も髪型を変えてしまいますので削除し、他には、合わせ、笏、平緒も削除しておきます。

袍だった部分は一部改造して使用、袖、袴はそのまま使用します。



女雛の顔の描き方

では、今度は凛々しい顔つきだった男雛の顔を、可愛らしい女雛の顔に改造していきます。

まず、眉の濃さが凛々しさに影響すると考えられますので、そこを弱めるために眉を縮小します。

片方ずつ選択して拡大縮小ツールをダブルクリックし、縦横80%縮小します。ズレができてしまった場合は、矢印キーなどで位置を微調整しましょう。

ちなみに…柴犬の描き方を書いた時に、「まろ眉」などと呼称しておりましたが、こういう眉は正式には殿上眉(でんじょうまゆ)というそうです。

お詫びして訂正いたします。


つづいて、チャームポイントの一つとして、まつ毛を描きましょう。

曲線ツールで下図のように2本の曲線を描き、線幅ツールで線端のみ細くします。

2本とも線端を細くしたら、選択ツールに切替え、リフレクトツールでガイドを基準にして、Alt(Opt)+クリック、オプションで垂直軸にしてコピーします。
(以下、この一連の流れをリフレクトコピーと呼称します)


これで顔ができあがりましたので、このまま髪の毛も描いておきます。
曲線ツールで下図のような曲線を半分だけ描き、リフレクトコピーします。

この状態では左右の曲線はつながっていませんので、ダイレクト選択ツールなどで上と下の点を一箇所ずつ選択し、右クリック→平均化(二軸)右クリック→連結をしておきましょう。



平額の名称

顔と髪の毛ができましたので、ここで女雛の頭にある飾りをご説明したいと思います。

「女雛の冠」と呼んでいるようなところもあるようですが、これは冠ではなく、「平額(ひらびたい)」という名称の髪飾りになります。

構成としては主の飾りである平額、平額を固定する釵子(さいし)平額の下で前髪を留める櫛(くし)で出来ています。

釵子(さいし)は本来針金を曲げたような形状をしているのですが、今回のイラストとしてはそこまでのディティールが出せないので、省略させて頂きました。


平額の描き方

まず、平額の主な面になる正円を描き、その上に角丸長方形ツールで下絵の大きさに合わせて角の丸い細い長方形を描きます。

1本描けたら、それをコピーして回転ツールなどでやや傾けて、位置を合わせてください。

その後、片側の角丸長方形をリフレクトコピーし、正円と3本の長方形を、
シェイプ形成ツールなどで結合します。



つづいて釵子も角丸長方形で描き、こちらもリフレクトコピーしておきましょう。

本来の釵子は3本あり、図のような左右から刺すものと、平額から後ろに向けて刺すものがあるとのことです。

櫛については、まず下絵に大きさを合わせた楕円を描きます。

次に、コントロールパネルの「シェイプ」をクリックしますと、楕円の設定がでてきます。

この中に、扇形の設定がありますので、開始角度を190度、終了角度を350度に設定します。この角度についてはアレンジしても大丈夫です。

これでこのイラストにおける平額のパーツは揃いましたので、平額全体を選択して、
シェイプ形成ツールで内側の被った部分は結合してしまいましょう。


以下は付け足しで恐縮ですが、

実際の平額を見ますと、上にある3本の飾りは先端が尖っているのが一般的でしたので、尖らせておきたいと思います。

ペンツールを長押ししてアンカーポイントツールに切替え、3本の飾りの頂点部分をクリックして、曲線から直線に変更します。


これで女雛頭部のできあがりです。


表衣と唐衣の描き方

さて、頭部ができあがったところで、衣装の方も描いていきましょう。
ここも本来は十二単ですので、いろいろ細かいはずですが、扇で隠れてしまうこともあり、省略しています。内側の表衣(うわぎ)と外側の羽織のような部分=唐衣(からぎぬ)と呼称します。

まず、立衿だった部分の頂点を、ダイレクト選択ツールで片方選択します。
選択したら、左右矢印キーを使って片方ずつ下絵の角度に近づけてください。

※両方のポイントを同時に選択して、拡大縮小ツールをダブルクリックして、水平方向のみ縮小という方法でも可能です。


次に表衣の衿を作成しましょう。
直線ツールで終端のみガイドにスナップさせた斜めの線を描き、リフレクトコピーします。

この状態から二等辺三角形になるように、上の2点と、下の頂点を連結しておきましょう。

省略すると言っても二重くらいは衿があるように見せたいので、パスのオフセットを使用して、-5px小さな形を作成します。


続いて羽織のような部分、唐衣を描きます。

こちらは半分描きますが、袖と重なる部分についてはあまりキッチリ描かなくても大丈夫ですが、始点と終点がくっついた形=クローズパスにしておいてください。

出来上がったら毎度のことですが、リフレクトコピーをしておきます。



扇の作り方

男雛が持つのは笏、では女雛はというと扇ですね。
女性が顔を隠すためとも、宮中の行事作法をメモしていたとも言われています。

さて、扇といえば当ブログ、以前扇の作り方をやっています。

今回はそれを貼り付ければ良いかな?と最初は考えておりました。

しかし、今回の女雛のデザイン的にあの扇を持ってくると、ディティールがありすぎて合わない印象が出てきたため、正円から作ることにしました。

櫛の作り方と同じですが、上側を残しますので設定は以下のようになります。

正円を描き、扇形の開始角度を30度、終了角度を150度に設定します。



着色と前後関係の調整

完成が見えてきましたね。

隠していたレイヤーなどを全て表示し、着色していきます。
色を付けると…ちょっと変な箇所がでてきます。

それは頭のレイヤーです。

これには顔と髪の毛が入っているのですが、男雛と違い長い髪になっているため、このままですと衣装の上に髪の毛が乗ってしまい、おひな様に顎ひげが生えたように見えてしまいます。

男雛を描いたときに作成したレイヤーが生きていれば、袖、頭、胴というレイヤーがあると思います。

ここにもう一つ「後髪」というレイヤーを作り、順番的には胴の下に配置します。

では頭レイヤーから後髪部分を選択して編集メニュー→カット、つづいて後髪レイヤーを選択して編集メニュー→同じ位置にペーストを実行しましょう。

これで前後関係が正しくなり、後髪が衣装の後ろにあるように見えます。


さて、今回の女雛の配色は以下のように設定いたしました。

寒色を基調とした男雛に対し、女雛は暖色系の朱やピンクなどのかわいい色を配色しています。



まとめと素材配布

さて、都合3記事に渡りました「ひな祭り素材」記事でしたがおつきあいありがとうございました。

全部左右対称なので、リフレクトツールばかり使っていたような気がしますが…、
割りとこういう表現の仕方であればillustratorは得意なのでお試しください。

ちなみに、これで男雛と女雛が揃いましたが、並べる場合に地方によって決まりがあるのはご存知でしたか?

なんと、関東など江戸文化の影響が強いところは男雛が左、女雛が右なのですが、京都など公家文化の影響が強いところは女雛が左、男雛が右なのです。

雛人形側から見ると、関東風では男雛は(男雛自身から見て)右側に座っていて、女雛は左側に座っています。

江戸文化=武家社会では右が上位なので、右に男雛が座るということだそうです。

京都風では公家文化=公家社会では左が上位ということで、男雛は(男雛自身から見て)左に座り、女雛は右に座るとのことなのですね。

地域による配置の違い


素材を使用する際はそのあたりも考えながら配置してみると良いでしょう。

それでは今回作成した女雛のイラスト素材を配布いたします。

基本的に自由にご利用いただけますが、著作権は放棄していないため、
素材サイトへのアップ、素材としての販売は許諾しておりません。
ご理解の程、よろしくお願いいたします。








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