Adobe illustrator 道具を愛用する理由

Adobe illustrator ー道具を愛用する理由

当ブログオーナー・セッジを含め、クリエイター…
特にデザインを仕事にする人の多くが口にするのが、

「illustratorやPhotoshopを覚えるべきだ」

という言葉です。

あなたも、なぜここまで勧めるのか理由が良くわからないかもしれません。
グラフィックソフトは数え切れないくらいありますからね。

今回はこの理由について、ブログオーナーセッジのillustratorとの出会いを振り返りつつ解説していきます。

セッジさんは、本当にイラレが好きですよね。

えっ、何を急に…まあ、そうなのかな。
「道具を愛用する」と言いますし、嫌いな道具(ソフト)は使いたいとは思いませんよね。
私たち初心者に勧めるのって、好きな道具を広めたいからなんです?
グラフィックソフトって山のようにあるのに?
それもゼロとは言いませんけど…。

なぜ我々が、illustratorやPhotoshopを勧めるのか?

昔、先輩デザイナーが「道具を愛せない者に良いものは作れない」と熱く語っていたコトがあります。

私も確かにそう思うのですが、
そもそも「道具を愛する」といっても、その道具に愛される要素が無ければ愛せません。

今回はAdobe illustratorに絞ったお話ですが、このソフトが愛用される要素とは何でしょうか?

それは「業界標準ソフトであるコト」そして「これで無いとできないコトがある」のが理由として大きいのです。

もっと具体的に言えばillustratorの「拡大縮小しても劣化しない」特徴や、

特に印刷業界で使われている技術の多くがAdobeのモノであり、illustratorはその技術そのものと言えるソフトであるコトも理由です。

ということで、おはようございます!
デザイン講師ブロガーのセッジです!
今回は先輩から聞いた熱い言葉にあやかって、イラレを愛用する理由を語ります
まず最初に感じたのは「驚き」でした!

【この記事は2020年1月4日に更新されました】

ドロウソフト・illustratorとの出会い

デジタルデザインが全盛期を迎える前のコト。
私は専門学校の中では異端的な学生でした。

それは、他の学生たちが卒業制作などを水彩・アクリル絵の具、毛糸(!?)などで作品作りをしようとしている中、

たった1人パソコンで作品を制作しようとしていたためです。

指導教官からは

君にどう指導したらいいのかわからないよ(笑)

と言われていました。

当時のパソコンで描いた絵は、どう頑張ってプリントしてもピクセルが見える、つまりギザギザが見えてしまう絵でした。

その時点では到底アナログの絵の代わりにできるようなものではなく、
これをデザインやイラストの道具にするにはまだしばらくかかるだろう、と指導教官から指摘され、それは学生の身であった私自身も感じていました。

そんな折、デザイン・画材専門店「いずみや(現トゥールズ)」に立ち寄った時のことでした。

そこでは店舗の一部を使って
『クリエイターのためのPC、Macintosh』
といった見出しで展示会をしていたのです。

一般的にパソコンを調べるのであれば、パソコンショップと言われた時代に、画材店で展示会を行うあたりがAppleやMacの特異性かもしれません。

ただ、当時の私は半信半疑で、

(まだPCをデザインの仕事に使うのは無理でしょ(笑))

などと考えながらぼーっと様子を見ていたところ、
営業の方が私に声をかけてきて、プリントサンプルを見せてくれました。

それを見て驚きました。
見せてもらったサンプルは、ギザギザが全く無いのです。

これは?!なんでギザギザが無いんですか❓❗

思わずそのような質問をすると、

これはPostScriptという技術で、プリンタの細かさに合わせてプリントされるのでキレイな線になるんですよ。

ビットマップなのですか??

いいえ、これはAdobe illustratorというドロウソフトを使っているんです。
ピクセルを並べるのではなくて、点と線を使って絵を描くのです。

と説明してくれました。
これが、私が初めてillustratorを知った瞬間でした。

とても欲しくなりましたが、
Macと周辺機器、ソフトウェアの見積を見ておどろきます。

当時日本ではNECのPCが全盛期の頃でした。
ディスプレイとプリンター込みで50万円くらいだった頃です。

Mac+ディスプレイとプリンターの価格は、なんと、

150万円(笑)

それ以外に、illustratorとPhotoshopが合わせて20万円。
とても学生には手が出せるようなものではありませんでした。

昔のデザイナー

頼み込んで導入したMacとイラレ

少し時間が過ぎ、最初に入った会社ではデザインではなくトラフィック部門にまわされ、「何かが違う」と退職した後、

次に就職したのは、学生時代に絵コンテやフリップ制作のアルバイトをしていた映像制作会社アライブ(仮)でした。

社員のほとんどが映像制作系スタッフばかりの中、私は唯一のデザイナでした。
最初はデザインの案件は少なかったのですが、それが徐々に増え、そのうちキャパを超える瞬間がやってきました。

ちょっとこのままだと仕事が回らなくなりそうなので、デザイナーを増やすか、パソコンを買ってもらえませんか?

とお願いしたところ、
「社員を増やすのは無理。でも道具だったら購入可能」と回答があり、
さっそくMac一式と、illustrator、Photoshopなどを提案し、了承されました。

結果、
アライブ(仮)に導入されたのは、
・Macとディスプレイ、
・PostScript対応のレーザープリンター
・スキャナー
・illustrator、Photoshop、PageMaker(現在のInDesignに相当)
でした。

なんだかんだで、総額200万円くらいだったように記憶しています。

当時はPhotoshopを使う様な案件はほとんどなく、
この時最も使ったのはillustratorでした。

いまでは、使い方の情報は比較的見つけやすいですが、当時は何もありませんでした。
つまり「教えてくれる人がいない問題」が発生していたわけです。

仕方なく、必死になって実際に仕事をしながら、illustratorの真髄であるペンツール(ベジェ曲線)のコツを覚えました。

良くわからないで覚えようとしたので相当時間がかかったと思います。

フリーになって最初に購入したソフト

また時は流れ、アライブ(仮)から編集デザイン事務所に籍を移し、その後フリーランスになります。

しばらくはPC系雑誌のイラストを描いたり、記事を描いたりしていたのですが、その時も最初に用意したのはMacとillustratorでした。

雑誌のイラストは大抵締め切りが短いので、illustratorでイラストを作成することでかなり時間を短縮できました。

また、雑誌の編集部からもなるべくイラストはillustratorで描いて欲しいと要望がありました。

illustratorは拡大縮小に強いのと、修正がしやすいコト、
そして場合によっては編集部の方でサイズ修正程度なら可能でもあったからです。

この頃になるとPCのパワーもかなり上がってきていましたし、
メインメモリーも予算さえ許せば多く積めるようになっていました。

そのためPhotoshopも使うことが増えていましたが、
それでもどちらかといえばillustratorを使用することが多かったと記憶しています。

学生の頃から3DCGにかなり興味があり、フリーになってから3DCGソフトも数種使ったことがあります。

3DCGが仕事のメインになったときもその原型を考える段階や、
3Dオブジェクトの表面の模様=テクスチャーと言いますが、それを作るのにもillustratorを使ってきました。

TVの仕事をしていたときは出版系の案件よりも、もっと時間がありませんでした。

キャラだけ3Dで、背景はillustratorとか、背景が3DCGであっても2Dのものがなじみそうであればillustratorで描いたアイテムを置いたりもしています。

そういう意味で、デザイナーやイラストレーターである私をいろいろな意味で支えてくれたソフトと言えます。

今のデザイナー

そしてillustratorを教える立場に

フリーになってからしばらくして、
私の師匠から専門学校の講師をやらないかと声がかかりました。

師匠の親友が学科長(のちの校長)をしていて、
「デザインもPCもわかる講師を探している」とのコトだったのです。

学生としてでなく、講師としての学校生活が始まりました。
同じような道に進む生徒たちは「過去の自分」のようなものです。

今度は教える側になった私が「教えてくれる人がいない問題」が起きないように頑張るコトになったわけです。

講師を始めてからかなり時間がながれ、
今、生徒たちを見ていて感じるのは「イラレは苦手」な子が多いということです。

こんなに便利なソフトなのにもったいない!

と思いつつも、苦手な理由を考えますと、

それはおそらく、Photoshopや若者に人気なクリスタなどは割と直感的に使えますが、illustratorは「論理的に絵を描く」感覚をおぼえるからでしょう。

そういう反応があったとき、

illustratorと共に歩んできた私は、今回の記事のようなコトを説明していますし、
絵を描くのが苦手だった人には「図形の組み合わせで描く」方法を教えています。
(これは結構感動されます)

また、仕事上ではPCでもスマートフォンでも閲覧でき、かつ商業印刷でも利用されているファイル形式に「PDF」があります。

このPDF、実はAdobeが生み出した形式なのはご存知でしょうか?

illustratorはPDFの元になった、PostScript画像の制作ソフトという形で誕生し、ドロウ系代表格のソフトと言われています。

ドロウ系ソフトはピクセルを使うペイント系と違い、ミリメートルなど現実世界で使われる単位も使用できるため、デザインとイラストに深く結びついています。

カラーモードも他のソフトが原則的にはRGBしか使えない中、日本の印刷ルールに合わせたCMYKも使えるのもデザインの仕事をする上では必須と言えるでしょう。

「イラレは苦手」というのは食わず嫌いのようなものだと思います。
そのため、学校でもブログでも、こうして日夜啓蒙活動にはげんでいるのです(笑)

先に進んでいる人たちが勧めるのは必ず理由があります。
ぜひその理由を知り、自分の目指す方向性にあるスキルは避けないようにして欲しい、そう願っています。

これも一つの「原点」。
愛用する道具には必ずその理由があるって亊なんですねー
好きだからオススメしたい以前に、これじゃないと出来ないコトがあるから愛用してる部分が大きいからなんですよ。
なるほど、わかりました。
私も、もっとがんばってみます!

最後までご覧いただきありがとうございます!
イラレの事、もっと掘り下げてみませんか?!
もしあなたがイラレ初心者さんなら、ぜひ7ステップをご覧下さい!


そして、もっともっとイラレの事を知りたいなら、下のイラレ講座まとめをどうぞ!
ではまた、他の記事でもお会いしましょう!
おつかれさまでした!







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