クラウドソーシングとイラストの価格の話1

アナログ
NHKで放送された、ココナラというクラウドソーシングサイトのイラストの単価が非常に安く、デザイン・イラスト業界でちょっと炎上しているようです。

おはようございます!
モノの価格の成り立ちのお話なんですが、デザインやイラストだとちょっと想像しにくいみたいですね!

具体的には以下の内容ですので、リンクします。
あさイチの放送内容にイラスト関係者が悲鳴「価格破壊が起こる」
Livedoor News:http://news.livedoor.com/article/detail/13928038/
ざっくり言うと、2017年11月20日放送のNHK「あさイチ」で3万円のイラスト案件を2500円で請け負う主婦が紹介されました。

ネットではあまりの単価の安さに同業者からいろいろ意見が出ているということですね。

検索すると、実際の映像が流れている過激なまとめもありました。
しかし私個人としては特定の個人を攻撃したいという主旨ではありませんので、そちらへのリンクは控えさせていただきます。


まずメディアリテラシーの問題

攻撃はしたいわけではないのですが一つだけ気になったのは、この主婦の方、

「ネットでビジネスをしていながらネットの怖さが判っていない」

ように感じられることでしょうか。
もちろん「そういうあなたは絶対大丈夫か?」と問われると自信をもって「私は大丈夫だ」などとは言えませんが、それにしても無防備としか・・・。

「本来3万円かかる案件を2500円で請ける」というのはそれによって同業者から叩かれるとしても、自己責任の範囲ではあると思います。

何が一番いけないかというのは、

「自分の顔が全国に放送されただけでなく、夫と子どもの顔まで放送されている」

というところです。
見た感じ純朴そうな印象の方だったので、本来はあまり表に出たいタイプの方ではないと思います。

したがって、現場の演出から家族ぐるみでの出演を持ちかけられたのではないかなと想像しております。

私はネットでは家族の写真はアップしません。
そういうことは無いと思いますが万が一TVに出演してほしいということがあった場合は、どうしても絵が欲しいなら自分の代理としてのトリのアバター(プロフィール画像)か、自分だけですね。

家族を映すことは拒否します。


モノの値段の話

今回の件は、ココナラだけの問題ではなく、クラウドソーシングそのもののあり方について考えさせられる話です。

この方は番組のネタ探しをしているところに、たまたま目についてしまった印象です。
しかし、実際のところ、クラウドソーシング全体的にこんな感じだと思います。

ココナラは自分で価格を決めて、それにマッチするお客さんがオーダーしていく形式ですが、他の多くのクラウドソーシングの場合は発注者が金額を決めてそれに対して受注者が応募していく形です。

ですから、結構とんでもない発注があったりします。
例えば、イラスト1点100円、動画1点100円、とかです。

どうやってイラストが描かれているか、動画が制作されているか、まったく考慮されていない金額ですよね。

ある人から、牛丼のたとえを出されました。
安い食べ物なら牛丼屋などもあるし、高級レストランもあるのだから、安いものは安いもの、高いものは高いものとして取引されるだろう。
牛丼が3万で売れなくなったと嘆いても市場原理的に仕方ないのではないか。
そもそも牛丼という料理はほとんどの人が「安く食べられるもの」という認識ですね。

しかし、今回の事をたとえるならば、
一般的なレストランで提供されていたものを、牛丼並の値段で提供している
ということではないでしょうか?

牛丼が安いのは原材料と人件費をそうとう切り詰めて生まれている価格です。
最近は、その原価の上昇を抑えられなくなってきたので、値段がちょっと上がってきていますね。

今回の件は、金額的には牛丼と同じものを求めていながら、内容的には数倍~数十倍の料理を求めているという感じでしょうか。

とにかく安く上げたいという市場原理もわかりますが、人件費を度外視した価格設定というのは行き過ぎだと思います。

ココナラの場合は受注者が値段を決めるので、受注者の方にも自分がその価格で受けることによる弊害を想像していないようにも感じます。

一度ひとくぎりさせていただき、次の記事に続きます。
後半では、ピカソの逸話を引用した「絵というモノの値段」、「イラストという仕事」の価格の決め方などについて書いています。

おつかれさまでした!
引き続き、後編もよろしくお願いします!



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