オススメ水彩色鉛筆! ステッドラー ノリスクラブの使い方



あなたは、水彩色鉛筆をご存知ですか?

普通の色鉛筆としても使えて、水に溶かせば水彩絵の具になる、という画材です。

Twitterでとある方とお話していたところ使ったことがないというお話でしたので、使い方についてざっとまとめてみることにしました。

おはようございます!セッジです!
今回は水彩色鉛筆の使い方を解説します!
こんにちは!トラノです!
あら?先輩がアナログの画材を使うなんて珍しいですね!
いまは、そうだねーデジタルがメインになっちゃってるからね
でも昔はアナログ画材も使っていたわけだし、とても簡単な画材なんでみんなに使って欲しいなと思ったんだ。

あなたは水彩色鉛筆という画材をご存知ですか?
今回初めて聞いたということでしたら、水彩色鉛筆がどういうものかご紹介しますね。

ざっくり言うと水彩色鉛筆とは、色鉛筆と水彩絵の具両方の性質をもつ画材です。
以下のような3つの使い方ができます。
  • 普通の色鉛筆と同じ様に紙に描くことができる。
  • 半分色鉛筆、半分水彩絵の具として描くことができる。
  • 固形水彩として、普通の水彩と同じように着色できる。
このそれぞれの使い方について解説していきますが、今回オススメするのは、

ステッドラー ノリスクラブ 水彩色鉛筆です。

ステッドラーというメーカーも一般の方にはなじみのないメーカーだと思いますので、そちらも合わせてご紹介していきます!


【この記事は2019/1/12に更新されました】

STAEDTLER(ステッドラー)とは

一般的に考えるとなじみがないメーカーかもしれません。
たとえば鉛筆や絵具というと、皆さん思い浮かべるメーカーは三菱鉛筆や、ぺんてるではないでしょうか。

美術やデザインに身を置いている場合、このステッドラーはポピュラーなメーカーです。

鉛筆や画材も製造・販売していますが、私のイメージだとどちらかというと「製図用品」の会社というイメージが大きいです。

古くは鉛筆メーカーであったステッドラーにちなみ、少し鉛筆の歴史を調べてみました。

1560年代、イギリスのボローテル鉱山で良質の黒鉛が発見されました。
この黒鉛は黒く滑らかな性質があったため、細長く切って木に挟んだり、ヒモでまいたりして筆記用具として使用していたとのことです。

1565年にはスイスの博物学者コンラート・ゲスナーは丸い筒状の先端に黒鉛の小さな塊を詰めたものを筆記具として使ったと言われています。

1622年ドイツのフリードリヒ・シュテットラー(ステッドラー)が現在の形に近い鉛筆を開発し、その後シュテットラー家は代々鉛筆の製造販売を家業にしてきました。

1795年にはフランスのニコラス・ジャック・コンテが粘土に黒鉛を混ぜた芯を発明し、混合の比率を変えることで芯の硬度=芯の濃さが変化することも発見したといわれ、現在の鉛筆の芯もこのコンテの芯の作成法が利用されているそうです。

産業革命時代の1835年になり、フリードリヒの子孫ヨハン・ゼバスチャン・シュテットラーが鉛筆製造工場を設立し、会社化したことがステッドラー社の始まりということです。

現在はもちろん鉛筆だけでなく、シャープペンシル、製図ペン、マーカーや多機能ペン、定規などを扱う総合文具メーカーとなっていますが、最も強いのは製図用具と言われています。

ノリスクラブ水彩色鉛筆

ある時、私は娘の美術高校受験に向けたトレーニングとして、画材店の色鉛筆のコーナーで水彩色鉛筆を物色していました。

水彩色鉛筆は大きな画面を塗るには不向きですが、小さな画面であれば水筆と組み合わせることで、ちょっとした時間でも着彩の練習になるのではないかと考えていたのです。

画材店で目立っていたのは、三菱鉛筆などのやや高級な水彩色鉛筆ばかりでした。
いきなり高級なものをあたえて娘と相性が悪かったらもったい無いな、と思っていたところ、異彩を放つ青い箱に入った色鉛筆を発見します。

その青は、ステッドラーの鉛筆の軸の色と同じ色でした。

製図用の色鉛筆…というものは無いと思いますが、あのお硬いイメージのステッドラーが幼児教育に力を入れ始めていて、そのブランドがノリスクラブだったのです。

値段も他の水彩色鉛筆の半分チョイの1000円程度(12色セット)だったので、お試しということで購入してみました。

使ってみたところかなり良かったのでその後36色のものを3セット購入しています。
(自分用、上の娘用、下の娘用、ですが下は全く使ってないので予備w)

調べてみた限りでは、色数が多いものは画材店よりも通販の方が安かったので、そちらで購入しています。


ただ、ご注意いただきたいのが、
この商品、ストレートにいうとパッケージにあまり力を入れていません。

色鉛筆というと、金属製のケースに入っている事が多いですが、
こちらはコストダウンを測っていためか、簡易的な紙製の箱に入っているだけです。

すぐボロボロになってしまいます(^_^;)

私はダイソーなどでプラスチック製のペンケースを購入し、これに全て入れています。

ノリスクラブ


呉竹 水筆ペン フィス

水筆についてはステッドラーも含め大抵の画材メーカーが製造販売しています。

個人的には日本で育った人は割合「筆ペン」に慣れているという印象があります。
筆ペンと言えば呉竹ということで、呉竹の水筆ペン、フィスをおすすめします。


太さは中があれば十分だと思います。
でも、もし必要であれば、大中小の太さの丸筆と、太さは一つしかありませんが平筆もあります。

もちろん水彩色鉛筆だけ用意して、筆は水彩絵の具用の筆を使っても全く問題はありません。

しかし水筆には通常の筆とは違う大きなメリットがあります。
その理由については後ほどご紹介します。

水筆は以下のように、筆部分と軸部分でできています。(デスクから落ちそうだったのでキャップで固定しています)



軸は水タンクになっており、取り外すと左右から押しつぶすことで先端(写真の黒い部分)から内部に水を送り込めるようになっていますので、これでまず水を溜めておきます。

水を溜めたら軸と筆を元に戻し、軸を押しつぶせば筆に水を送ることができます。


普通の色鉛筆としての使い方

水彩色鉛筆といっても色鉛筆である事には変わりがないので、普通の色鉛筆とおなじように直接色材を紙にすりこむことができます。

ですので、まずは普通に描いてみましょう。
色鉛筆の塗り方は、淡い色から徐々に濃い色にシフトしていくのが基本です。

例えば、赤、黄色、青があったとします。
この場合は黄色が一番淡い色なので、黄色→赤→青、という順に塗っていきます。

混色する場合も同様です。
キャラの肌の色を表現するために、主色を桃色(写真では黄色に見えますが実際はやや赤みがかっています)、影色をオレンジにしています。

色鉛筆モード1

この場合も桃色→オレンジの順で塗っています。
このとき、それぞれの色ごとの鉛筆のストロークを一定の角度にして、色を混色する際には少し角度を変えると色が混ざって見えます。

液体の絵の具と違い、色鉛筆はパレットの上での混色ができません。
そのため、紙の上で色材の粒子を並べることで混色することになります。

角度を変えて塗り込むことでオレンジの角度から少しずれて桃色が見えるので、いわゆる視覚混合が起こることになるわけです。

次に服にも塗っておきましょう。
ピンクというか、薄い赤にすることにしましたので、まずは主色として全体を浅く塗った後、こちらも影の部分で角度を変えて重ね塗りをします。

色鉛筆モード2

髪の毛についてはやや茶髪=こげ茶と考えていましたので、こげ茶で塗ります。
こちらは一旦全体を塗った後に髪の毛の流れを意識したストロークを描き、さらに影の部分に黒を少し足して補強しています。

色鉛筆モード完成


半色鉛筆、半水彩的な使い方

こちらは前項の工程で普通に色鉛筆で描いた後に水彩風にするやり方です。

以下の写真はちょっと分かりづらいかもしれませんが、水彩も基本的には淡い色→濃い色がセオリーなので、肌の部分から調整しています。

水筆の先に水滴が落ちない程度に水を送り、紙面の色材を溶かしていきましょう。

影の部分から紙面の色材を溶かしてしまうと、その影が広がってしまうので、こちらも一旦明るい方から色材を溶かしていき、それから影を溶かしていくと良いと思います。

半水彩モード1

服の方はぼかしとにじみが効いているのがわかりやすいですね。
ただ、ご覧になってわかるように、鉛筆の時のストロークは少し残ってしまいます。

半水彩モード2

とはいえ、かなりぼかすことはできますので、色鉛筆特有のストロークで構成された絵ではなくなり、ややソフトな仕上がりになっていきます。


水筆の洗浄の仕方
水筆の洗浄

絵の具を溶かしているわけですから、当然筆は汚れていきます。
普通の水彩絵の具であれば筆洗で筆を洗いますね。

これが水筆のメリットですが、筆洗は必要ありません。
ぞうきんや目の細かいスポンジ、ティッシュなどを用意しておきましょう。これらに水を含ませた状態の筆先を何度かこするだけでキレイになっていきます。


固形水彩としての使い方

3つ目は色鉛筆として使うというよりは、固形水彩として使うという方法になります。

まず筆先を湿らせておきましょう。
ここで塗りたい色の色材部分を筆でこすって溶かしますと、溶けた色材が筆の方に移ってきます。

絵の具の移し方

色が筆に乗ってきたら塗っていきましょう。

水筆は塗れば塗るほど色が薄くなっていきますので、どちらかといえば影になりやすいところから塗っていくと明るいところが濃くなってしまうという状態を防げます。

固形水彩モード1

つづいて服にも色を塗っていきます。
ところどころ失敗してしまっています(汗)

最終的にある程度調整していきましたが、このように塗りミスが起こりやすいことも一般的な水彩と同じだという例になってしまいました(^_^;)

固形水彩モード2

髪の毛の色は上部の方を明るく(薄く)しようと考えていました。
そのため、肩に近い毛先の方から塗っていき、あとは筆の性質(少しずつ色材が減っていく)を利用してグラデーションっぽい表現を作っています。

また、もっとぼかしたい場合はこれも水彩でよく使う手法ですが、
先に色材を乗せず、キレイな水のみを紙に塗っておき、濡れているうちに色材を乗せていくという方法でぼかしていくことも可能です。

固形水彩モード3

仕上がりは以下のようになりました。

こちらをアイキャッチにしようと考えていたので、背景にもすこしグラデーションを描いています。
固形水彩モード完成


最後に

今回はアナログ画材のご紹介ということで、当ブログとしては珍しい記事になったかと思いますが、水彩色鉛筆はいかがでしたでしょうか。

手軽でありながら普通の水彩のような使い方もできるので便利な絵の具です。

普通の色鉛筆としての使い方では、特に意識せず(水に溶けない)色鉛筆と全く同じ感覚で使うことができます。かなり濃く塗り込むのでなければ多少失敗しても、消しゴムで調整も可能ですね。

半色鉛筆・半水彩としての使い方の利点は上記の色鉛筆状態でやや探りながら塗っていけますので、試行錯誤も多少可能です。

また、あらかじめ陰影もこの状態でつけておけば、水筆で溶かしていく時にも迷わず水彩化していくことができます。

固形水彩としての使い方は、パレットに出さない水彩絵の具ですので、割と一発勝負的なところがあるのは確かですが、そのかわりぼかしたりにじませたりと、水彩絵の具で表現できることはほぼできると言っても良いでしょう。

この水彩色鉛筆と水筆を組み合わせれば、どこでも水彩画が描くことができます。
持ち歩くものは色鉛筆+水筆+紙+筆洗用の布(ティッシュ)だけという手軽さです。

コストパフォーマンスも良いのでお子さんのお絵かきだけでなく、大人のお絵かきにも十分以上に使える良い画材ですのでお試しいただければ幸いです。


水彩色鉛筆と水筆を組み合わせは手軽だし、描く場所も限定されなくてイイですよ!
なるほど、なるほど。
どちらかというとワタシもアナログ派だから使ってみようかな!
ボクはすっかりデジタル派になっちゃったけど…
デジタルに慣れた身としても、これは使いやすいと思いました!
ところで、先輩は消えるボールペンで妙な使い方を思いついたとか?
妙ってなんだよ…
いや、消えるボールペンって、画材として使うと超便利!ってことに気づいたんです。
良かったらその記事もご覧ください!
それでは、最後までご覧いただき、ありがとうございました!
超便利だっていうその使い方、あなたも一緒に見に行きましょう!





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