星座線の描き方 おうし座(牡牛座)編/Illustrator 使い方


星座線の描き方 おうし座(牡牛座)編 illustrator CC 使い方
4/20~5/20の誕生星座といえば、おうし座です。

古代ギリシャではおうし座そのものよりも、プレアデス星団やヒヤデス星団の方が有名だったらしく、紀元前850年頃のギリシャの詩人ホメーロスはこれら2つの星団の名の詩をうたっていたと言われています。

星座の神話ではゼウスが化身した姿と言われていますが、どういう物語なのでしょう。
今回はおうし座の星座線を描きながら、星座の物語に思いをよせてみましょう。

おはようございます!
星座シリーズも第五段です!今回はおうし座!

【この記事は2018年6月15日に更新されました】

おうし座の神話

フェニキアの王女エウロパはとても美しい娘でした。
そんな彼女の姿を一目見た神々の王ゼウスは、心を奪われてしまいます。

ある日、エウロパは侍女たちと野原で花を摘んで、首飾りや冠を作ったりと、花々の中で戯れていました。

そんなエウロパを見ていたゼウスは、真っ白な牛に姿を変え、野原に現れます。

エウロパは牛を見て驚きましたが、やがて馴れてくると、花の首飾りや花の冠を乗せたりして可愛がります。

おとなしくしている牛に安心したエウロパは、その背中に乗ってみました。
すると牛は突然走り出し、ついには海を渡って、遠い大地の果てのある島にたどり着きました。

そこで牛はエウロパを降ろし、自らがゼウスであることを告げたと言います。

エウロパがたどり着いたところは現在のクレタ島であったと言われており、
ここでゼウスとエウロパは結婚し、その記念に自らが変身した牡牛の姿を星座にしたと言われています。

その後、ゼウスとエウロパからは、クレタ王となるミノス、公正な立法者ラダマンテュス、リュキア王となるサルペドーンが生まれ、また別の物語になっていきます。


おうし座マークの描き方

星座シリーズ記事は1か月に1回のペースで更新しておりますので、まずは腕慣らしにマークを描いてみましょう。

おうし座のマークは、牡牛の角と頭をイメージしている印象があります。
ものすごく雑に言えば、Oの字に角が生えたような形ですね。

Oの字は円で描き、角については曲線ツールで片方描いてからリフレクトコピーして作成しましょう。

ということで今回も位置の把握のしやすい36マスグリッドを使用します。

36マスグリッドの作り方はこちら星座マークの作り方 やぎ座編
36マスグリッド
まず、マス目の2/3程度の高さの正円を描きます。

つづいて、ペンツールで左上の角から、図のように2点目、3点目はマス目の中間、終点は円のパスの上に置くようにして、カクカクした線を描いておきます。

このまま曲線ツールに切替え、2点3点目をダブルクリックします。

曲線化がうまくできたら選択ツールで選択しなおして、マスの中心を基準としてリフレクトコピーしておきましょう。

これでおうし座マークのできあがりです。

おうし座マーク


おうし座星座線の描き方

では本番ということで、おうし座の星座線を描いていきましょう。

星座図鑑サイトの星座名一覧ページから、おうし座のページに進み、星座線を表示した状態でスクリーンショットを撮ってください。

星座図鑑サイトの使い方、並びにスクリーンショットの撮り方は以下の記事をご参照をお願いします。


なお、星座図鑑サイトについては私が管理しているサイトではありません。
星座図鑑様より許可されている範囲をご理解の上ご利用いただくようお願い致します。

星座図鑑サイトにてスクリーンショットを撮ったら、illustratorに貼り付けて画像を切り抜き、アートボードサイズなどを調整しておきましょう。

このスクリーンショットを配置したレイヤーを「下絵」というレイヤー名に変更してロックし、その上に星座線レイヤーを作成しておきます。

おうし座の特徴としては、まず星の並びが牛が突進している形をしているということ、それから有名な「すばる」こと「プレアデス星団」と、全天21の1等星の一つ「アルデバラン」が目立つ、判りやすい星座です。

また、アルデバランの隣には「ヒアデス星団」がありますが、ほとんど一つの星にみえてしまうので、今回は割愛させていただきました。

アルデバランの由来 アラビア語のアッ・ダバラーンに由来するとのことで、「後に続くもの」という意味になるそうです。

これはプレアデス星団がまず先に空に昇り、その後にアルデバランが見えてくるということで、「プレアデスに続くもの」ということから命名されたとのことです。

星座線の描き方01

また、図のおうし座の下にとてもわかりやすい星座があることにお気づきでしょうか?

そう、オリオン座ですね。
おうし座はその隣にある星座なので、オリオン座を見つけられればすぐ見つけられることでしょう。

さて描き方としてブロック分けして考えていきますと、前半身、角、前脚という部位に分けられますので、まずは前半身から描いていきましょう。

ペンツールで前半身をトレースしていきます。
私はプレアデスからスタートしましたが、どこでもやりやすいところから初めて構いません。ポイントの位置は図を参考にしてみてください。

つづいて角を描いていきましょう。
図ではポイントの位置を示すために2本とも選択状態にしていますが、必ず1本ずつえがいてください。
開始点は図で示した前半身のポイントからになります。

同じく前脚も同様に図で示したポイントを開始点として、1本ずつ描いていきましょう。

星座線の描き方02


恒星の作成

星座線が出来ましたので、毎度同じ方法で恐縮ですが、この線の各アンカーポイントから恒星を作り出しましょう。

星座線レイヤーを新規レイヤーボタンまでドラッグして複製し、「恒星」というレイヤー名に変更しておきます。

恒星の作り方01

恒星レイヤーが作成できたら星座線レイヤーはロックし、恒星レイヤーの方の線を全て選択します。

このまま、選択メニュー→オブジェクト→方向線のハンドルを実行しましょう。
アンカーポイント間の線=セグメントを選択することができます。

この状態で削除しますとセグメントが消え、アンカーポイントのみが残りますので、この状態でブラシパネルの「10pt 丸筆」をクリックしてください。

つぎに、ポイントの丸のサイズを0.75pt、星座線レイヤーの線幅を2ptに調整して、星座図鑑の星の色を参考にして色付けをしたものが下図の右になります。

恒星の作り方02


プレアデスの作成

うちの星座線のデザインですと、恒星が大きいので細かい星を描いてもよく判らないかな、と最初は1つの星として扱おうかと考えていたのですが、冒頭で「古代はプレアデス星団の方が有名だった」と書いていますので、やはり避けられないですよね(^_^;)

もう一つおうし座には「ヒアデス星団」という星の集団がありますが、こちらはプレアデスよりももっと細かいので省略いたしました。

ただ、星座図鑑さんの画像はWeb用に制作されているものですので、解像度の限界を迎えてしまい、拡大しても良くわからない状態になってしまっています。

そこで、JAXAのプレアデス星団のページも参考にしています。

プレアデスは肉眼で見えるのは5個程度と言われていますので、今回は5個作成することにしました。

基本的には線からアンカーポイントのみ残す方法と同じです。
10pt丸筆にしたあとは、線幅を0.5ptと他の恒星よりもさらに小さくしています。



最後に

最後までご覧いただきありがとうございます!
今回の星座線の描き方 おうし座編はいかがでしたでしょうか。

星座線の中には「ちょっとこの星の配置からはイメージしにくい…」というものもありますが、おうし座はとてもわかりやすいですよね。

では今回はこの辺で。
おつかれさまでした!


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