星座線の描き方 しし座(獅子座)編／Illustrator 使い方

ネメアの森に棲む化けライオンは、牛や羊だけでなく人間も襲う恐ろしい獣でした。
多くの勇者が退治に向かったものの、誰一人として戻っては来ません。

それもそのはず、このライオンは実は怪物テュポーンの子で、巨大な体と鋼鉄のように硬い皮膚を持つ魔獣だったのです。

この話を聞いたティリュンス王は、ヘラクレスに罪の償いの一つとしてこの魔獣退治を命じました。
この化けライオン退治がヘラクレス12の大冒険の一つ目です。

こうして、ネメアの森にやってきたヘラクレスは長い時間森をさまよい、ようやくライオンに遭遇します。

ヘラクレスはライオンに何本も弓矢を射かけますが、全て弾き落とされてしまいます。
次に剣で切りかかりますが、その剣も全く歯が立ちません。

それではと、ヘラクレスはこん棒を使い、全力でライオンの頭を殴りつけました。

バキッ！！

と鈍い音がしましたが、折れてしまったのは棍棒の方でした。
ライオンは無傷なばかりか、ヘラクレスの攻撃に怒ってものすごい勢いで襲いかかります。

武器をすべて失ったヘラクレスはライオンの攻撃をかわすと、三日三晩ライオンの首を絞め続け、ついに退治することができました。

この戦いを見ていた女神ヘラは、ヘラクレスを相手に戦ったライオンをほめたたえ、星座にしたと言われています。

星座線の前の恒例の儀式(?)、まずはマークから制作してみましょう。
いつもどおり36マスグリッドを作成しますので、以下の記事を参考に作成してください。

ではまず左側のハサミを描いていきましょう。

ではマークの作成が終わりましたので、しし座の星座線を描いていきましょう。

星座図鑑サイトの星座名一覧ページから、しし座のページに進み、星座線を表示した状態でスクリーンショットを撮ってください。

星座図鑑サイトの使い方、スクリーンショットの撮り方は以下の記事をご覧ください。
スクリーンショットを撮り終わったらこちらのページに戻ってきてくださいね。


なお、星座図鑑Webサイトについては私が管理しているサイトではありません。
星座図鑑様より許可されている範囲をご理解いただければ幸いです。

星座図鑑サイトにてスクリーンショットを撮ったら、illustratorに配置して、画像を切り抜き、アートボードサイズなどを調整しておきましょう。

このスクリーンショットを配置したレイヤーを「下絵」というレイヤー名に変更してロックし、その上に星座線レイヤーを作成しておきます。

しし座はかなりわかりやすい形をしていますね。
ライオンが獲物に向かってとびかかるようなイメージでしょうか。

今回はまず、α星を含む胴体にあたる長方形を描きましょう。
この長方形は7つの星からできていますので、それぞれにアンカーポイントを配置し、1周してクローズパスにします。

続いてη星から頭部を、α星から前脚を、δ星からしっぽと後脚にあたるラインを続けて描いていきましょう。

星座線ができたところで、それぞれの恒星を配置していきましょう。
まずは星座線レイヤーを複製し、「恒星」と名前を変更しておきます。

つぎに星座線レイヤーはロックまたは非表示してから、恒星レイヤにある全ての線を選択します。

線を選択した状態で、
選択メニュー→オブジェクト→方向線のハンドルを実行しましょう。
アンカーポイント間の線＝セグメントのみが選択されます。

これでセグメントを削除するとアンカーポイントのみが残ります。

残ったポイントを選択した状態で、ブラシパネルの「10pt 丸筆」をクリックすれば星が全て丸い点になります。

最後に、各星の色は星座図鑑の色を参考に変更し、星座線の線幅を2pxに変更します。

これでしし座星座線の完成となります。