アマゾンプライムでシーズン1・2配信中! ウエストワールドが面白い!

タイトル:アマゾン

子どものころ、洋画好きだった父と一緒に何度も見ているのにも関わらず、結末を知らない作品。

それがウエストワールドです。

この映画は1973年に作られたアメリカ映画です。
タイトルを直訳すれば「西の世界」。

つまり西部劇をメインとしたストーリーなのですが、有名な「明日に向かって撃て!」「荒野の用心棒」などとは大きな違いがあります。

それはなぜかというと、実はこの作品のジャンルは西部劇ではありません。
本当のジャンルは「サイエンスフィクション」なのです。

おはようございます!
デザイン講師ブロガーのセッジです! 子どもの頃見た記憶はあるのに結末がわからない「ウエストワールド」
この作品が大幅に拡張されTVシリーズになっていました!

子どものころ、なぜこの作品の結末を知らないままだったのか。
その理由は今やぼんやりしていますが、これをTVで見ていたという記憶はあります。
※おそらく「日曜洋画劇場」だと思います。
  • 幼児には遅い時間だったので眠気に負けた
  • ストーリー中盤から怖いことが起るので逃げた
こんなところなのかもしれません。
逆に結末を知らないまま大人になってしまったので、タイトルだけは強く覚えていまして「TVドラマとしてリメイクされる」という事を聞き期待していました。

2018年4月よりアマゾンプライムでシーズン1-全10話が配信されているのに気づき、視聴してみることにしました。

過去の映画版のストーリーをベースに、現在の科学知識や人工知能の解釈などについても取り入れられ、とても面白いストーリーとなっています。

【この記事は2020年5月2日に更新されました】

あらすじ


牧場の美しい娘ドロレス。
彼女は毎夜不思議な夢をみる。

自分は牧場の家のベッドで寝ているはずなのに、見慣れない不思議な空間にいて、見慣れない男にいろいろと質問されるのだ。

「現実というものに疑問を持ったことがないか?―――」

などと。

何を意味するのかわからない夢から目を覚ますと、彼女の日常が幕をあける。

いつものように買い物のために町にむかうドロレス。
そこで彼女は汽車で久しぶりに町に戻ってきた恋人のテディと再会する。

しばらく乗馬を楽しみつつ荒野を走る二人。
夜になり牧場に戻ると、牧場の様子がおかしいことに気づく。

牧場は悪党に襲われ、ドロレスの両親はすでに亡きものにされていたのだ。
テディはなんの危なげもなく悪党を倒すが、そこへ突如、黒服の男が現れる。

黒服の男はドロレスを襲い、テディを挑発する。
テディは男を何度も銃で撃つが、男はなんのダメージを受けることなく一発でテディを撃ち倒してしまう。

テディを倒した黒服の男は、過去に何度も同じことをしているといいながらドロレスを納屋に引きずっていった。

そして世界は暗闇につつまれーーー。

ドロレスは牧場のベッドで目を覚まし、テディは汽車に乗っている。
なんと、また同じ時間が繰り返されているのだ。

荒野を走る汽車。
そこから視点がズームアウトしていくと…この荒野自体が箱庭だということがわかる。

そう、ここは「ウエストワールド」

人間=ゲストを楽しませるために作られたアンドロイド=ホストが、西部開拓時代のキャラクターを演じる、デロス社が運営するテーマパークの一つなのだ。

グランドキャニオン:ぱくたそ
※写真はイメージです。

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ウエストワールドのテーマは「欲望」

私はこの作品は「欲望」がテーマだと解釈しています。

あなたは「マズローの欲求5段階説」をご存知でしょうか。
それによれば低次元の欲求「生理的欲求」からはじまり、最終的には高次元の「自己実現欲求」に至るというものです。

人間の欲望

ウエストワールドで遊ぶためには、1泊450万円の入園料がかかるという設定があります。

こんな高額な費用を払えるような人は、もともと大金持ちか成功した人ですよね。
欲求5段階説でいえば最終段階まで満たせているわけです。

本来であれば下から上に上がっていくピラミッド型ですが、ウエストワールドに行く人はおそらく「全てを手に入れたがための退屈」に至っている人たちです。

いわば天辺に到達した人が、刺激を求めて大金を払って下の次元を逆体験していくという印象ですね。

なぜかといえば、このテーマパーク内では「何をしても許される」からです。
現実世界では犯罪になってしまうような行為も、ホストや施設に対してなら何のおとがめもないのです。

しかし、そのためには「人間であるゲストの安全」が確保されている必要があります。
遊びに来たのに大ケガをしたでは意味がありません。

それがあらすじでのテディと黒服の男の戦いで表現されています。
テディはホストなので、黒服の男=ゲストを傷つけることができません。

しかし人間である黒服の男はテディを倒すことができるのです。

アンドロイドの欲望

ここで少し考えてみますと、実はこの作品は「人間の欲望」だけがテーマではないことがわかります。

そう「アンドロイドの欲望」もあるということです。

アンドロイドには人権がありません。
人間に傷つけられ、時には壊され「人間の欲望をかなえる道具」として人間に好き勝手に
されています。

そもそも機械には5大欲求「生存したい」つまり生理的欲求すらありません。
しかし「自我」が発生してしまった個体には「欲求」が生まれてくるのですね。

まずは最低限の「生存したい」ということ。
「生存したい」ならば「安全」を求めます。
それが満たされてくれば「自分と他者との違い」から「社会的欲求」を求めますね。

この場合は「人間には人権があるが、アンドロイドには人権がない」ということです。
自我の無い機械ならば感じませんが、自我のある機械であれば気づくことです。

最高位の次元に到達した「人間」は刺激を求めて5大欲求のピラミッドを下り、最低位にいた「アンドロイド」は最高位を目指そうとする。

そういう物語でもあると考えられます。

テーマパークが危険地帯となるコンセプト

ゲストにとっては安全で何をしても許され、楽しめる科学的に作られたテーマパーク。

そのはずでした。
しかし、本来であればスクリプトにしたがい役割を演じるはずのホスト。

毎晩行われるシステム・アップデートの影響か、あるいは何度もゲストに傷つけられたことによるものなのか、バグが起き、ホストが暴走するという騒動が起きます。

問題が起きたホストを回収してホストを凍結したものの、その問題は少数のホストにとどまらず、徐々に波紋は広がっていき、ついには「自我」を持つにいたるホストまで出現してしまうのです。

こうなってしまうと、ゲストの安全は確保されなくなります。
安全なハズの科学的に作られたテーマパークが危険地帯になる。

何かに似ていませんか?
そう、「ジェラシックパーク」シリーズによく似ていますよね?

それもそのはず。
ウエストワールドの原作は、ジェラシックパークシリーズと同じくマイケル・クライトンです。

このウエストワールド(旧作)を作ったあと、このコンセプトを下敷きにしてジェラシックパークを作ったと言われています。

人間とアンドロイドの境界線

私は2つ目のテーマは人間=ゲストとアンドロイド=ホストの境界線だと解釈しています。

その境界線はどのようなものでしょうか?

ホストは人間そっくりにデザインされていますし、人工知能によってゲストから投げかけられた言葉・行動にも柔軟に反応します。

あまりにも人間くさい反応をするので、初めてウエストワールドに訪れたゲストは「本当は人間が演じているのではないか」と錯覚するほどです。

しかし、管理者が発する特定のキーワード、または管理者のタブレットの操作により機能停止し、一瞬で表情が消え「人間に似た無機質なもの」に変化します。

また、ウエストワールドの最大のルール、ゲストからホストへは攻撃はできるが、その逆はできない、という部分があります。

この時点までは「人間という自我がある生物」「アンドロイドという自我の無い機械」という区分け。

また、人間というデザイナーと、アンドロイドというデザインされた存在という区分けでも境界線があるわけです。

しかし、アップデートによって生じた「バグ」によってその境界線が崩れていきます。

あるアンドロイドは「人間を傷つけない」というルールを逸脱し、あるアンドロイドは過去に演じたキャラクターの記憶が引き金になり自我を持つに至ります。

そして人間側にも異変が生じてきます。
ある人物は自分自身を人間だと自覚して生きてきたのですが、それが覆されると言うドンデン返しが起こるのです。

「自分がデザイナーだと思っていたら、実は自分もデザインされていた」

という自我が崩壊しそうな状況ですよね。

ここで鍵をにぎるのが大物俳優アンソニー・ホプキンスが演じる、ウエストワールド創設者である天才科学者、ロバート・フォード博士です。

彼は「人間と何一つ変わらないアンドロイド」を作り出したいという野望があります。
博士は自身の能力と財力を駆使して自分の野望の実現のためにシナリオを書いているようにも思えるのです。

そのためウエストワールドで起きている問題が、偶然起きたものなのか、人為的に起こされたものなのか、そのあたりも解釈が分かれるようにも感じます。

このあたりはぜひ実際にご覧いただければ幸いです(笑)


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さて、今回は映像作品「ウエストワールド」をご紹介・解説させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。

「欲」と「境界線」がテーマで、「安全なはずのものが危険になる」というコンセプトの作品です。

2045年に人工知能が人類の知性を超えるという予測が立てられていますが、そうなったとき一体どうなるのか、サイエンスホラーとしての問題提議ともいえるでしょう。

タイトルロゴがダヴィンチの人体の設計図的表現である「ウィトルウィウス的人体図」を模してデザインされているのも象徴的です。

重厚なストーリーなので多くの人にオススメしたい作品なのですが、いくつかご注意したいことがあります。

それは「欲」がテーマのため、性的・暴力的な表現があるということです。

また、人間はアンドロイドを「モノ」として見ているため、その時の状況にもよりますが、修理・調整をする際は裸にされていたり、深い傷が見えたりすることがあります。

小さなお子さんが一緒にいるときなどは、そのあたりご注意ください。

その点をふまえた上でご覧いただければ幸いです。
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一旦とはいえ、ようやく結末を知ることができました(笑)
このウエストワールドには続きのシーズン2もあり、日本が舞台の「ショーグン・ワールド」も登場します。
真田広之さんも主演されているので配信が待ち遠しいです!
それではぜひウエストワールドを楽しんでください!
お疲れ様でした!


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