今さら聞けない?! デジタルサイネージ(電子看板)って何??


デジタルサイネージという名称を耳にしたことはありませんか?
聞いたことはあるけど、どんなもの?と問われると具体的には説明できないものかもしれません。


実際のところ、一般の認知度としてはこれが何なのか概念を知っているという人というのは全体の2割程度という調査結果がでているそうです。

しかし認知度は低くても、町中を歩いていれば実は結構遭遇し、何気なく眺めているものでもあります。

これがコンテンツビジネスに関わっている人たちになりますと、おそらく全く知らないという人は少ないのではないかと思います。

受注案件にはなっていませんが、私の方にもデジタルサイネージについて問い合わせが少し出始めていますので、自分の中での「デジタルサイネージの定義」もこれまでは少しボンヤリしていたこともあり、少しまとめてみました。


デジタルサイネージとは

デジタル・サイネージとは、屋外・店頭・公共空間・交通機関などの場所で、液晶・プラズマ・LEDディスプレイやプロジェクターといった表示機器によって映像や文字といった視覚情報を発信するメディアのことです。

概念だけですと判りにくいかもしれませんね。

言葉としては、Digital Signage = 電子看板という意味になります。

具体例をあげますと、例えば新宿のスタジオアルタの壁面に設置されているアルタビジョン、電車内のドア上部に取り付けられているトレインチャンネルやメトロチャンネルなどを思い浮かべていただけると想像しやすいでしょう。
アルタビジョンは元々はビデオサインと呼ばれていたもので、初代は1980年に誕生し、セピアトーンのモノクロだった。

現在のアルタビジョンは4代目に当たり、三菱電機製オーロラビジョンを採用し、フルハイビジョンに対応した。 
前述のアルタビジョンに代表されるような大型のディスプレイ、駅構内や電車内、空港、ショッピングモールなど大規模商業施設、小型店舗、ホテルや病院。

このようにすでに多くの場所で多種多様な表示機器=デジタルサイネージが設置され、様々な情報が提供されています。

デジタルサイネージ:写真AC


デジタルサイネージのタイプ

デジタルサイネージはおおよそスタンドアロン、ネットワーク、インタラクティブという3つのタイプに別れると考えられます。

それぞれについてご紹介します。

スタンドアローンタイプ

静止画や動画などのコンテンツを、ディスプレイに接続した再生装置(ほぼPC)により表示します。

コンテンツは、SDカードやDVD(ブルーレイ)などの外部記憶媒体、ハードディスクやSSDなどの内部記憶装置などに保存し、再生装置に接続して利用します。

ネットワークに接続しない=単独で動作する機器(スタンドアローン)なので、設置すればすぐ稼働させることができます。

このタイプは小型店舗や社内インフォメーションなどでの利用に適しています。

ネットワークタイプ

インターネットなどのネットワーク技術を利用してコンテンツを配信して表示させるタイプです。

複数のデジタルサイネージの表示内容をリモートから管理することが可能なので、デジタルサイネージを設置した場所に行かずに表示内容を変更することが可能です。

そのためこのタイプは複数の店舗経営をしている形態(いわゆるチェーン店)に適していると言えるでしょう。

インタラクティブタイプ

インタラクティブとは双方向という意味で、このタイプではタッチパネル式ディスプレイやカメラ、マイク、センサーなどを使用します。

利用者が操作することで内容が変化するため、利用者が求めるものをピンポイントで表示したり、より詳細な情報を伝えることができるというメリットがあります。

最近では、iPadや、アンドロイドタブレットが高機能+大画面化してきているので、これらを利用して再生機器には開発コストをかけず、コンテンツのみ制作するという方法も増えてきているようです。

※ただしタブレットが大画面化しているとはいっても、本来のデジタルサイネージ用のディスプレイよりはずっと小さいのでアイキャッチ効果はあまり見込めないと思われます。



幅広いメディアとなる可能性

2017年8月に発表された富士キメラ総研の調査によると2016年の時点のデジタルサイネージの市場規模は約653億円という結果がでています。

デジタルサイネージはさまざまな場所・時間・人々へ向けて情報を伝えるメディアです。

インタラクティブタイプであれば、大きな範囲の情報から絞って抽出した、利用者にとってのその場所のその瞬間の情報を送信することもできるため、効果的な情報を送信する手段となりつつあります。

交通系で言えば、駅や空港での案内板、高速道路であればサービスエリアでの道路情報、

ファミリーレストランではスマートフォンと連動した予約システム、

スーパーでは食品などの価格や生産者情報などをの画面で表示していたりします。

公共の場では公的な情報や緊急情報を流すといった用途でも使用されはじめています。

2020年の東京五輪では世界各国から観戦目的での観光客が増加することは予想できることですし、それに合わせて公共施設などでの設置も増加することでしょう。

こういった様々な国や言語を利用する人々に対して情報発信ができるということも、デジタルサイネージの強みだと考えられます。


最後に

今回ご紹介したように、電子の「看板」という言葉からは「屋外に設置した大画面の広告」のようなイメージが思い浮かびますが、デジタルサイネージが持つ可能性はそれにとどまらないものがあります。

例えばトレインチャンネルを見ていただければ、ニュースあり、天気予報あり、クイズあり、雑学、あるいは料理情報まで流れています。

また、最近ではスマートフォンやSNSとの連携、AR=拡張現実の技術とも融合し、ますます進化しています。

画面の大小にかかわらず、情報発信メディアとして生活の中にどんどん溶け込み始めていますので、2割程度の認知度というのも当たり前のことなのかもしれませんね。

この話題の続きとして以下の記事を書きました。合わせてご覧いただければ幸いです。






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