イラレ フリーグラデーションの基本 自由度の高いグラデ機能!/Illustrator 使い方

イラレ フリーグラデーションの基本 illustrator CC 使い方

おはようございます!
デザイン講師ブロガーのセッジです!
今回はですね、情報が解禁されたときからボクが気になっていた、フリーグラデーションの使い方についての解説になります!
トラノです!こんにちは!
先輩、グラデーション好きですもんね。
学生時代は「グラデーションバカ」とか言われてたとか…?
バカはないでしょ…。
好きなのは認めるけどさ。当時はポスターカラーとかガッシュとか…エアブラシとかいろいろ試してグラデーション作ってたな…今はラクでいいよね~
そういうオジサンの思い出話はともかくとして、さっそく解説をお願いします!
・・・。

これまでイラストレーターでのグラデーションといえば、直線的に変化する線形、中心を決めてそこから円形状に変化する円形、という基本のグラデーションがありました。

そこからもっと複雑に色を変化させたい場合は、グラデーションメッシュを使ったり、正確にはグラデーションではないですが、ブレンドツールを使ったりしていました。

イラストレーターCC2019から追加されたフリーグラデーションは、基本のグラデーションとグラデーションメッシュの中間に位置すると感じています。

今回はこの画期的な機能、フリーグラデーションを解説します!

っと、その前に!
アップグレードするときに注意しないと以前のバージョンが消えてしまうので、以下の記事を参考に2019をインストールしてくださいね!


CC2019でのグラデーション機能の変化

イラストレーターのグラデーション機能は、CS6で線に対してもグラデーションがかけられるようになったこと以外では、かなり長い間変化はありませんでした。

CC2019では使い方は変わらないものの、グラデーションパネルが変更されています。

例えばこれまでは線形から円形への切り替えはパネル内のメニューで変更していましたが、今回からボタン式に変更されました。

また、そのボタンのすぐ下に「グラデーションを編集」というボタンが追加され、ツールバーを経由することなく、このパネル上からグラデーションツールの状態に切り替えることができます。(オブジェクトにグラデーションガイドが出るようになります)

また、一瞬だけ戸惑うかもしれませんが、グラデーションスライダの下に作成されるカラー分岐点の形が、五角形から円に変更されました。

さらに、グラデーションスライダの下には「カラーピッカー」が追加されました。
これはグラデーション専用のスポイトツールだとお考えください。

これまでカラー分岐点で色を決めるときにはスウォッチで色を選択するか、RGBまたはCMYK、Webカラーコードなどを直接入力するしかありませんでした。

今回のカラーピッカーを使えば、画面上にある色を抜き出すことができます。

何気に便利ですよネ!



線形グラデーション、円形グラデーションは、以下のようにグラデーションパネルのボタンを押すことで切り替えることができます。

上でも書きましたように、変更点はそのくらいです。
本当に使い方は変わっていませんので、安心して使うことができます。


フリーグラデーション(ポイント)の使い方

それではおまたせしました。
フリーグラデーションを実際に使ってみましょう。

今回は先日公開しました星座シリーズの記事「星座線の描き方 さそり座編」での、さそり座の星座絵をシルエット化したものを使ってみました。


まずはポイントモードです。
コンセプト的には一つのオブジェクトの中に、複数の「色の点=カラー分岐点」を置くことができ、その点同士が影響しあってグラデーションカラーが表現される、というものです。

塗りをグラデーション化した場合は最初は線形か円形になっていますので、一番右側のボタン=フリーグラデーションに切り替えます。

切り替えるとなぜか線形のときよりも色味が多くなっています。
グレーのグラデーションから切り替えた場合も色が増えていますが、法則性がよくわからなかったので、これはこういうものと割り切って使っていくことにしました。

この時点でオブジェクト上にいくつかカラー分岐点が出来ています。
必要なら移動したり調節できますが、必要ではないところに分岐点ができているようなら選択(クリック)してキーボードのデリートか、グラデーションパネルの削除ボタンを押して削除しておきましょう。

分岐点の周囲に出る円形の点線はスプレッドといい、これを広げたり縮めたりすれば、色の影響する範囲を調節することができます。

分岐点を追加するには、オブジェクトの分岐点の無いところをクリックします。

色を変更するには、分岐点を選択し、ダブルクリックすれば通常のグラデーションのように色を変更することができます。

または、上にも書きましたようにカラーピッカーを使えば、画面上の色を抜き取って色を変更することができます。

これがポイントモードの基本的な使い方になります。

フリーグラデーション(ライン)の使い方

つぎはラインモードです。
ポイントモードはかなりザックリした使い方になりますので、複雑な形をしている場合は形に沿って色がうまく変化させられない、ということもあるでしょう。

ラインモードの場合は分岐点同士を曲線でつないでいくことで、ある程度形に沿った色の変化を作り出すことができます。
ではポイントモードからラインモードに切り替えましょう。

関係ないけど、このパネルのポイントとラインの揃いがちゃんとしてないのが気になるなぁ…
そういうの良いから!

ラインモードはポイントと混在もできます。
また、すでにあったポイントから曲線を伸ばしていくこともできます。
今回はサソリの毒針にあったポイントをクリックして、そこから増やしていきます。

使い方は曲線ツールとほぼ同じです。
分岐点を増やすことも、途中にある分岐点とつなぐこともできます。

こうして曲線を作りながら分岐点の色も変えていってください。
色の変更のしかたはポイントモードのときと全く同じです。

ちょっと細かいかもしれませんが…、
今回はこのように、サソリのしっぽ~胴体、それから各脚にラインを作成してそれぞれ色を付けてみました。

これにより、通常のグラデーションでは絶対にできないような色の変化が付けられるということが実感できるでしょう。


不具合情報?! 今回このサソリのシルエットを使い、いろいろ実験していました。
ほぼ準備が終わった段階でこの記事のアイキャッチを作ろうと思い、回転をかけたところ、回転ツールではなぜかグラデーションが追従しませんでした。
複雑なパス形状だとこうなってしまうようです。
バウンディングボックスの回転ではちゃんと追従していましたので、しばらくはこの方法で回転してみてください。
これはアドビサポート様に報告済みなので、いずれ修正されることと思います。

フリーグラデーションまとめ

今回はイラストレーターCC2019注目の機能フリーグラデーションについて解説してみましたが、いかがでしたでしょうか。

これまでは一見するとグラデーションという機能はフォトショップの方が上、という認識があったかもしれません。

実際はグラデーションメッシュやブレンドツールがあるため、本当はグラデーション機能はイラストレーターの方が上だったりしました。
しかし、これらの機能は習得が難しく、さけていた人も多いかもしれません。

今回のフリーグラデーションポイントモードであればザックリグラデーションを作成できます。(ザックリといっても線形円形よりは複雑な変化がつけられます)

ラインモードはちょっとだけ練習は必要かもしれませんが、より精密に、オブジェクトの形に沿ったグラデーションを作成できます。

基本のグラデーションと、グラデーションメッシュの中間に位置づけられるこのフリーグラデーション。

ぜひお使いいただき、あなたの作品表現の幅を広げてみてください!

フリーグラデーション分岐点同士の調整にコツがいりそうですけど、でも手軽に複雑な色の変化ができそうですね!
最後までご覧いただき、ありがとうございます!
ボクたちと一緒にイラレの事、もっと掘り下げてみませんか?!
あなたがイラレ初心者さんなら、ぜひ7ステップもご覧下さい!


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ではまた、他の記事でもお会いしましょう!
おつかれさまでした!



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