美術高校受験2 デッサンと構成のトレーニング

前回はそれぞれの学校の印象やカリキュラムなどを調べていたお話でした。
しかし、公立の方はまず共学ということで本人が嫌がっていたため、選択から外れる事になります。

今回は美術高校受験に向けて学力以外に必要な、美術的な素養のトレーニングについてのお話です。


【この記事は2018年7月9日に更新されました】

親の役割分担

中学の担任から勧められた私立第二希望の学校は、見学にいったその日に併願推薦OKを貰ったので、翌日担任に報告して併願推薦の手続きを取りました。

仮に第一志望に落ちても行ける学校はあるという保険ができました。
ここからは第一志望の学校へ合格できるよう、行動を開始します。

公立高校と違い、私立高校は親の努力も合格への力になります。

それは勉強に協力するというだけでなく、子どもと一緒に学校の見学や、文化祭など、学校の催しものに可能な限り通う。

これにより親子ともに「この学校に入学したい」と思っているという熱意をアピールするのです。

これについては普通校、美術校に関係なく私学はそういうものだと聞いています。

私達夫婦の場合は、ここで役割分担をすることになりました。

美術高校の入学試験は筆記と実技があります。
私は美大に行きたかったものの、絵ばっかり描いていて普通科目の勉強をしないでいたため失敗しています(当たり前ですがw)。

つまり普通科目の勉強を見ることについては全く役に立ちません。

その代わり、美大受験をしたことで美術系の学校が実技で求めるものがどういうものかという情報を知っているということ。

妻は、絵は見るのは好きですが、絵から意味を読み出すというふわっとしたものが苦手(というか嫌い)です。

自分が絵を描けないのでそもそも教えられないし、受験の実技試験については何が必要なのかわかりません。

しかし、普通科目の成績は良かったので、そちらを見ることはできる。

ということで、美術を私、勉強の方を妻がそれぞれ担当し、普通科目の試験についての説明があるときは妻が説明会についていき、実技試験についての説明があるときは私がついていくようになりました。


基礎学力

まず私学の推薦は内申点が必修教科合計○○点以上と学校によって決まっています。
どこの学校も合計は合格ラインを超えていても、一つでも評定1があったりすると不可になるでしょうね。

美術校の場合は美術評定が○点以上でないと合計点数がラインを超えて居てもダメというところが多いでしょう。(すいません点数を具体的に書くと特定できるので伏せさせて頂きます)

うちの子の場合は中2ではギリギリ、中3になったら危険水準になってしまいました。

その上模試の結果で第一志望の合格ラインを見たところ圏外に…。
家での勉強の限界が見えてしまいました。

そこで、近所の学習塾を頼ることにしました。

最近は一箇所に生徒を集めちょっとスパルタ気味にやる塾というのは減っていて個別指導の塾が多いので、正直どこを選べば良いのか迷いました。
ですが、幸いにしてうちの子と先生の相性が良い塾があったので、そこに決めることにしました。

塾の先生に志望校を伝え、現在の子どもの成績を伝えた時には無理とは言わなかったのですが、ニコニコしながらもちょっとむずかしい表情を見せたのを覚えています。

先生の見立てによると、成績が上がらない理由は「授業はちゃんと受けていて、ちゃんと授業の内容も覚えているけれど、それが整理できていないので身についていない」ということでした。

まずその辺を修正していきます、ということで普通科目の勉強については妻と塾におまかせです。


基礎画力

基礎学力の方については妻と塾に任せましたので、もう一つの問題である実技試験の方。

美術高校に通おうと思う中学生の多くは、学習塾に通いつつ、画塾にも通う、という子が多いようです。中学の授業での美術の授業だけでは足りません。

費用面ではもう学習塾でいっぱいいっぱいですから、画塾に通わせるという選択肢はありませんので基礎画力の向上については私が教えることにしました。

費用面で余裕があったとしても、専門学校ではデッサンや基礎美術を担当したこともありますので、画塾に行かせないでも良いかな…?という事もありました。

また、私の学生時代の師匠や、やはり基礎美術の先生をやっている後輩がいます。
親という視点ではない意見も聞くことができるため、実質画塾に通っているのと同じだと思っています。

ただ親子関係だと遠慮がありません。
そのため、指導中子どもが涙目になることも結構ありました(^_^;)

基本的には定石通りのトレーニングを積ませました。
それこそ立方体、球体のデッサン、慣れてきたら静物なども描かせました。

美術高校のレベルにもよりますが、実技試験でのモチーフはだいたい3つ以上の形態、質感が異なるものをミックスしたものになるか、単純に一つの形態のものを複数に並べるかという形になるようです。

第一志望の学校の方は前者でしたのでそちらにターゲットを合わせ、少しずつ複数のモチーフ、かつ材質の異なるものを混ぜていきました。



このあたりになってくると石膏、木材のような割りと質感の把握のしやすいものから、金属、ガラスのような複雑度が高いものを混ぜ始めています。

この時はまだガラス瓶の反射・屈折をどう処理・表現すれば良いか解らなかったようです。

質感についてはちょっと後回しにさせて、まずは形の正確さなどの方に注力させました。



ガラスの処理・表現を覚えてきた時期になります。反射・屈折については上手になってきたのですが、そちらに気を取られて少し瓶の形がおかしいですね(^_^;)

私の師匠や後輩は褒めてくれましたが…(特に布がよく描けてると)

りんごは子どもの大好物なのですが、私は「自分の好きなもの」は絵に反映されると考えているので、好きなものこそ上手に描けると説明しています。

本人はりんごだから上手くかけたわけじゃないと否定していましたが、でもやはりりんごは親の目というだけでなくて、良くかけていると思います。




内申点の壁?

基礎学力と画力は少しずつですが、上がってきています。

ただ、元々適正のある画力の方は目に見える形で上達していっていますが、学力の方は劇的には変化しません。この辺私に似すぎてて悩むところではありますが…。

ただ、それでもできるかぎり頑張ったはずです。

特に美術は何があっても絶対に落とせないので、美術の先生に「どうしても美術高校の推薦が欲しい。高い評定を貰うにはどうすればよいか」ということを本人に聞きに行かせます。

いま受験で内申点を取るために頑張っている人は、ぜひ担当の先生に誠心誠意聞いて下さい。

評価が終わってしまったらもう間に合いませんが、間に合うならこうやって聞くことは熱意を見せることにもなりますし、先生方も熱心な子が悪い結果になる事を望んでは居ませんので…。

その結果、今出している色彩構成の課題、中間テスト、美術史をそれぞれ90点以上とること。という条件をもらいます。

90という点数にめげそうになっていましたが、それなら評定を貰えるという約束がもらえたわけですから、頑張らせました。

色彩構成では、「どういう形状にして、どういう色使いをすれば良いのか思いつかない」というので、以前からIllustratorの基本的な使い方は教えていましたので、やり方をさらに教えて、

 ・まずIllustratorで形状と色彩の構成の試行錯誤をする。
 ・色も踏まえてIllustrator上で構成できたらそれを画用紙にポスターカラーで描く

ということをさせました。

フチの部分で手が震えるというので、溝引きの仕方も教えました。

※溝引きというのは、箸を持つようにしてガラス棒と筆を持ち、溝付きの定規にガラス棒を引っ掛けることで筆でまっすぐな線が引けるというテクニックです。



提出したところ実技では好評価され、目標の点数をいただけました。

中間テストと、美術史については実は微妙に足りない点数だったようでした。
しかし、熱意を汲んでくれた事もあり内申点としてはおまけしてくれたのか、無事美術については必要な評定を頂くことができました。

しかし…合計点では…。


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