美術高校受験3 内申点と実技課題選択

美術高校受験のためにやった事、1回目2回目から続いております。
美術高校推薦を受けるため、まずは子どもに努力してもらいました。

基礎学力のアップと基礎画力のアップです。
本人もがんばってはいましたが、ここで残念な結果がでてしまいます。

前回、美術評価は好評価を取れたというところで終わりましたが、合計点の問題が残りました。
【2018/2/16】道具の解説を追加

内申点は推薦基準に届かず

結論からいうと、高校側が推薦を出せる内申点は取れていませんでした。

これが例えば10足りないなど、そういうレベルであれば諦めるところですが、このときは確か1足りないとかそのレベルだったと思います。

これは…くやしいですね。
たった1とは言え、内申点が満たせていないのですからもう推薦を取ることはできません。

こうなってしまうと一般受験しか残されていないのですが、一般受験が難しいからこそ推薦が欲しいわけで…というかなり追い詰められた状態になってきており、「確実にうちに来るなら入学を保証する」と太鼓判を押してくれた、併願推薦を貰った2校目の方が現実味を帯びてきました。

学校見学に行った時点では、2校目の本来の推薦基準の内申点にも微妙に足りない状態だったのですが、この時点では2校目の推薦基準は超えていましたのでその意味でも確実でした。

子どもも、半泣きになりながら、
「もし本命だめだったら、2校目に行くよ…」
と諦めムードになってきたところでした。

足繁く通った効果?!

こうして来年からは本命の方ではなく、2校目の方に通う可能性を考えて、どういうルートで行かせるのが一番通学時間が短いのか、などと検討していたところでした。

本命の高校より、「推薦基準から少し足りないレベルなら、一度作品を学校に送ってください」という連絡が来ます。

足繁く通っていた、つまり、親も子も「この学校に入学したい」という熱意を見せてきた効果がでてきました。私立の場合はこういう事もあります。

「公立は子の受験、私立は親子の受験」とお子さんを私立に通わせている親御さんから伺った事がありますが、まさにそうなんですね。

内申点が大幅に足りないということなら論外ですが、うちの子の場合は本当にわずかでしたので、ここで作品制作に賭けることにします。

以前より、学校見学時にはかならずデッサンその他の作品を持っていき、美術・デザインの先生に見てもらうということをしていました。

そのとき私が観察していた範囲ではうちの子もそうだったのですが、他の子達も持参した作品はデッサンが多く、水彩画が少ない印象でした。

ということは、デッサンよりも水彩画を持参すれば評価が高くなる可能性がありそうだと考え、これまでのデッサンのトレーニングに加え、水彩画のトレーニングも始めます。

デッサンの方は、瓶の形が歪んでいますがガラスの質感などはかなり良くなってきていましたので、水彩を始めた時点では形の狂いがなるべく出ないよう、腕が落ちない程度のトレーニングに留めるようにしていきました。


提出するのはなるべく一般入試の実技試験のモチーフに近いものです。

これまでの過去モチーフだと、ワインボトル、パン、果物、布、籐のかご、レンガ、などと言ったものが多い傾向にありました。

また本命校の美術主任の先生にも問い合わせたところ、これまでに複雑なモチーフは出ていない(花束、観葉植物など)ということも確認したので、本命校の実技試験に使われる可能性の高いモチーフを用意しています。

水彩画



二次推薦選考

提出用水彩作品を2点描き、そのうちの私から見て良いと思える作品を1点、鉛筆デッサンは練習作品を含めこの時点で20点くらい描いていましたので、それも私から見て良いと思えるものを1点。この2点の作品を武器として二次選考に望みました。

選考日当日は平日でしたので、子どもは中学校です。
また親も高校に出向くことはできず、結果は中学校のみに連絡されることになっていました。

子どもは一日中落ち着かず、基本的には食べることが好きな子でしたが、給食もあまり喉を通らなかったそうです。

昼休みになり、職員室にいた担任の先生が現れます。

「おめでとう!選考に通ったという連絡がありました!」

本人は否定していますが、担任曰く、飛び上がって喜び、担任と固く握手したという話です(笑)

こうして、中二から始まった2年弱に渡る戦いが終わりました。

早い時期から入学を確約してくれていた、2校目の方には丁重に辞退を申し上げ、その後は穏やかに入学式を迎えるだけとなります。(親的には入学金、授業料その他で戦いは続きますが…)

気が抜けて、だらけてしまうのも良くありません。
入学後極端に腕が落ちていると「推薦のときにはあれだけ描けてたのに、今はどうしてこうなっちゃってるの?」と思われてもいけないから、週一でもいいからデッサンなどは続けなさいと指示しました。

そして年が明けて、4月。無事、本命の美術高校に入学することができました。

私の想像通り、似た志向似た趣味の子たちばかりで、特に美術校の場合は、それぞれの個性が強いため、他人の趣味を特に否定も(肯定もw)しないので、うちの子が見ている範囲ではいじめも起こりません。

中学時代は、毎日学校に行くのが嫌だ、と言っていた子が、
現在は毎日学校に行くのが楽しい、と言っています。

次は下の子の戦いが待っていますが、普通科志向ですので、私の出る幕は無さそうです(笑)


実技演習で必要な画材は?

【2018/02/16加筆】
美術高校受験に際しては一連の記事を読んでいただけるとご理解いただけるかと思いますが、ほぼ必ず実技試験があります。

推薦の場合はほぼ作品提出を求められます。

そうなりますと、実技試験にも、提出する作品に対しても必要になってくるのが画材です。

美術高校受験の場合は「鉛筆デッサン」または「水彩画」が課題になることが多いので、それらに必要な道具をまとめてみました。

ではまず鉛筆デッサンについてです。

「鉛筆ならいくらでもあるから、あるのを使えば良いんじゃない?」

と言われることも多いのですが、ここについては「デッサン用に使える鉛筆」を用意されることをお勧めします。

安い鉛筆は品質が悪く紙への炭の乗りが悪いですし、紙面を痛めやすいので何度も塗り重ねる作業を繰り返すデッサンには不向きです。

鉛筆デッサンにもう一つ必要なものは練りゴムです。
子どもの頃、粘土の様に遊べる消しゴムというものを使ったことのある方もいるかもしれません。

これも「消すなら普通の四角い消しゴムで良いんじゃないの?」

と言われたことがありますが、練りゴムは練ることによって形を変形させられますので、普通の消しゴムの様に消すという意味だけではなく、白く抜く、薄くする、という意味で画材の一つなのです。

ちなみに、鉛筆デッサン(鉛筆画)の他にもデッサンというと、木炭デッサン(木炭画)がありますが、こちらの場合はデッサン用の木炭を使用し、消す・白く抜く、などは何と食パンを使います。

木炭は鉛筆よりも紙に定着する力が弱く、炭の粉が紙の上に乗っているだけになるため、乾いている練りゴムでは炭の粉を拾いにくくなります。

それに対して食パンは水分を含んでいるため、水分によって粉を吸着させることができますので、使い捨ての消しゴムとして食パンを使用します。

さて、練習だけなら上記までで十分ですが、「これは提出作品として申し分ない!」というものが出来上がったら、保管しておかないといけませんし、少なくとも選考が終わるまでは崩れない状態にしておきたいものです。

しかし木炭よりはマシですが、やはり鉛筆の炭の粉は紙の上に乗っているだけです。
したがって、時間の経過で粉が浮いてきてしまったり、こすったりすると簡単に絵が崩れてしまいます。

こういう場合はフィキサチフ=定着剤を使いましょう。これを吹きかける事により、炭の粉が紙に定着します。霧吹き式と、スプレー式がありますが、霧吹き式はちょっと難しいので、スプレー式をお勧めします。


水彩絵具については、美術高校受験では学校で使っている絵の具をそのまま使っていただいても大丈夫だと思います。

ただし、中学校によっては水彩といっても不透明水彩であるポスターカラーやガッシュの場合もあるので、その場合は購入が必要かもしれません。

鉛筆デッサン用具 

写真は22本セットですが、10B、10Hというのはあまり使わないと思いますので、当方では単品で買い集めました。

練りゴムは私も学生時代に使っていた、イージークリーナーが定番です。

フィキサチフも割りと定番のホルベイン製のものをご紹介します。

三菱ハイユニ

練りゴム イージークリーナー

スプレーフィキサチフ

着彩・水彩用具 

水彩色鉛筆は通常の色鉛筆としても使えますし、水に濡らせば溶け出すので簡易的な水彩にも使えます。

色鉛筆として描いてから筆で溶かしても良いですし、直接芯に水筆を当て溶かして使えば固形水彩的にも使えます。

Steadlerノリスクラブの水彩色鉛筆は値段も手頃なので非常にコストパフォーマンスが良いと思います。

水筆は水彩色鉛筆とセットで使っています。軸の部分に水を溜められますし、水をたっぷり出して布などで擦れば筆洗も要りません。

 色鉛筆 Steadler ノリスクラブ 水彩色鉛筆 36色

 水筆 呉竹 水筆ペンフィスKG205-10 小中

水彩色鉛筆での水彩画は手軽で良いのですが、色が薄いことと課題がB3サイズのため、広範囲に塗るのには適しません。

当初は私が過去に使っていたホルベインの透明水彩(高級水彩絵の具です)をあげようと思っていたのですが、時間が経ちすぎて固まってしまっていました。

エフ水彩はよく学校指定で使われている安価な水彩絵の具ですが、どのみち高校入学をすれば高校指定の水彩絵の具を用意することになりますので、課題制作ではこちらで十分かと考えました。

筆は中学でつかっているものをそのまま使いました。

筆洗も学校で使っているもので十分ですが、実技試験の場合は試験会場に持ち込むことになるので、ご紹介しているような小さくまとめられる筆洗を用意しています。

 ぺんてる エフ水彩 24色 


 小型筆洗 XZSH2-1 

画用紙

スケッチブックの定番。マルマンスケッチブックを水彩色鉛筆用に用意しました。

水彩色鉛筆だけでなく、単品のデッサン(りんご一個だけなど)にも使用しています。

再生画用紙の方は、B3サイズで大量にデッサンの練習をするつもりでおりましたので、安価で大量の枚数になっているものを探しました。

こちらはちょっと青味が強い気はしますが、デッサンの練習、水彩の練習および提出用課題制作には十分でした。

 マルマン スケッチブック 図案シリーズ B4 画用紙 S120


 文運堂 画用紙 コッカ再生画用紙 100枚 B判4切 KG1704



まとめ

お子さんを美術高校に通わせたいと思われている親御さんへ。

まず、受けようとしている学校見学にはできるかぎりの頻度で通って下さい。
公立高校にはあまり意味がありませんが、私立高校には大きな意味があります。

ただ、公立の場合でも実技試験のモチーフについては良く調べておく必要があるのと、実技審査をする審査員、つまりは学校の先生がどのタイプの先生かということも調べておく必要があります。

同じ美術講師でも、芸術系の先生が好む絵と、デザイン(特にグラフィックデザイナー)・建築系の先生が好む絵は異なります。

鉛筆デッサンで言えば前者はボリューム感、後者は正確性を求める傾向があります。

うちの子の受験の場合、本命校は主任の先生が芸術系、2校目はデザイン系でした。

水彩の場合でも芸術系の先生は油絵のごとくたっぷり絵の具を使った勢いのある絵を評価し、デザイン系の先生は割りとスッキリした絵を評価していた印象があります。

さて、我が子の場合は、私が美術的な面をフォローすることで美術高校入学への可能性を作ることができましたが、親御さんに美術的な知識がない場合はどうしたらよいでしょうか。

そちらについても続きとしてまとめてみましたので、引き続きご覧ください。


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