SedgeDesign ヒーローのデザイン 仮面ライダー

ヒーローのデザイン 仮面ライダー




特撮ヒーローといえばまず筆頭にあがるのは仮面ライダーです。

しかし、私達はなぜ仮面ライダーを「ヒーロー」として認識するのでしょうか。
今回は仮面ライダーというデザインについて考えてみたいと思います。

仮面ライダーのコンセプトは「悪から生まれた正義」つまり、敵と同じ力で敵を倒すということにあります。

一般人からみれば怪人と同じ存在にしか見えないモノ、それをヒーローに見せるためには多くの試行錯誤があったことでしょう。

今回はこの仮面ライダーというヒーローのデザインについて考察してみます。


セッジです!おはようございます!
日本で生まれ育った人ならば、「ライダー」という名詞を聞いて思い浮かべるのは「バイクに乗っている人」ということだけでなく、ヒーローとしての「仮面ライダー」を思い浮かべる人は多いんじゃないでしょうか?!

仮面ライダーといえば本来であればヒーローらしくない「異形の仮面」を被っているということも特徴ですね。

でも仮面ライダーは異形でありながら「ヒーロー」として認識されます。

架空のものであるとはいえ、この「本当は怖いかもしれないもの」
「人間を守ってくれる存在」というものへ認識させるためには多くの試行錯誤があったと考えられます。

【この記事は2018年7月06日に更新されました】

仮面ライダーのコンセプト

1971年、最初の仮面ライダーが誕生します。

藤岡弘、さんが本郷猛=仮面ライダー1号を演じ、佐々木剛さんが一文字隼人=仮面ライダー2号を演じた仮面ライダーシリーズ起源の作品です。

私はこの作品をリアルタイムで見ていた覚えは無いのですが、大人になってから改めて第一話から見ていくとヒーロー物ではあるのは確かなのですが、怪奇物でもあるということがわかります。

ライダーの敵である「秘密結社ショッカー」というと「どこか抜けている作戦を立て、ライダーに一方的にやられてしまう敵」という認識でしょうか。

しかし、初期のショッカーは違っていて、ショッカーの敵となる人物はどんどん抹殺する、ある作戦のために一つの団地の住民すべてを洗脳し、すこしずつ支配地域を拡大しようとする、など子どもにとってはかなり恐ろしい存在だったと想像できます。

ヒーロー作品にはいろいろなコンセプトがありますが、仮面ライダーの根本的なコンセプトは繰り返しになってしまいますが「異形の仮面を被り、バイクに乗って戦うヒーロー」そして「同族殺し」です。

「ん?仮面ライダーって正義の味方なんじゃないの?」

と思われるかもしれませんね。

仮面ライダーの誕生を物語るオープニングナレーションがありますので引用します。
仮面ライダー本郷猛は改造人間である。彼を改造したショッカーは世界制覇を企む悪の秘密結社である。仮面ライダーは人間の自由のためにショッカーと戦うのだ!
悪から生まれた善(正義)

悪の組織によって身体を改造されても、人間の心を失わなかったため、悪と戦いつつも、元の人間に戻れないことを苦悩する、これが仮面ライダーのテーマです。


仮面ライダーのデザイン

あるカナダ人の知人がいます。
彼は日本のアニメがすごく好きで、私が見たことのないような平成のアニメを知っているくらいの日本通です。

そんな彼とチャットしていたとき、スパイダーマンや、バットマン、アイアンマンの話題がでたときに、仮面ライダーを紹介したことがあります。

「日本にも有名なスーパーヒーローのシリーズがあるんだよ」

「へぇ、なんていうシリーズなの?」

「仮面ライダーっていうんだけどね」

「聞いたこと無いなー」

ということで、見たことも聞いたこともないという知人に、仮面ライダーの写真のリンクをみせたところ、

LOL※LOL=laugh out loud:日本語での(爆笑)に当たる

「え?w笑うとこ?w」

「だって…!バッタがバイクに乗ってる…!lol」

何も予備知識なく仮面ライダーを見ればそうなるでしょうね。

結局我々があの姿を見てヒーローと認識するのは、長い年月をかけて、あの姿=ヒーローだということを浸透させた結果によるものです。

今現在の仮面ライダーはけして昆虫モチーフとは言えませんが、受け継がれているものが一つあります。

「複眼」ですね。

複眼を持っていないライダーもいますが、ほとんどのライダーが複眼を意識したデザインになっていると考えられます。


これを見ると大抵の人は「仮面ライダー」を想像するのではないでしょうか。
デザイン的に言えばこれは「仮面ライダーという記号」です。

複眼だけでもかなり仮面ライダーを意識してしまいますが、
これにアンテナ(触覚)、クラッシャー(口)などが揃うと、仮面ライダーにしか見えなくなります。

平成ライダーではこの記号からの脱却に何度か挑戦しているようですが、挑戦しては戻り、また挑戦しては…というのを繰り返しているように見受けられます。

最近では、仮面ライダーエグゼイドが過去の仮面ライダーの要素を排除した、かなり挑戦的なデザインになっていましたが、最新作の仮面ライダービルドではまたこのオーソドックスな記号に戻っているようです。


最初はバッタではなかった?

当初原作者である石ノ森章太郎先生は初期案として「十字仮面」というタイトルと、それに即したマスクに十字のデザインがあるものを提示していました。

しかし、その後「もっとグロテスクなでリアルなものにしたい」という発想がでて、当時連載していた漫画「スカルマン」を下敷きにした「仮面ライダースカルマン」を提案。

しかし、東映やTV局側からは営業上「ドクロモチーフだと問題が出る」「既にある作品ではなく新しいもので勝負して欲しい」ということで却下されました。

石ノ森先生はその回答を聞いてかなり落胆したそうです。
その後、バッタの顔とドクロがミックスされたような「仮面ライダーホッパーキング」をデザインし、そこからさらにブラッシュアップしたものが「仮面ライダー1号」のデザインとして確定します。

実は序盤の仮面ライダーというものは、今ほど人気が無かったと言います。

というのも、やはり前項でご紹介したように「怪奇色や大人向けの要素」が強くでていたため、子ども受けがあまり良くなかったのですね。

視聴率の低迷や、主役である藤岡さんの撮影中の事故により、一時は1クールで終了するというお話もあったそうです。

ところが皮肉にも、この藤岡さんの事故により急な転機が訪れます。

藤岡さんはかなりの重症で復帰が難しいということがわかり、ここで新たに仮面ライダー2号=一文字隼人を登場させることになります。

これまで1号ではバイクで走行しないと変身できなかったのですが、2号は1号から強化され、バイク無しで変身できるようになります。

これが仮面ライダーの要素として欠くことができない「変身ポーズ」の始まりでした。

ストーリーも当初の怪奇色を抑えたことや、この変身ポーズを導入したことで、仮面ライダーは社会現象を引き起こすほどのブームとなり、後のシリーズへと続いていくのです。

やがて1号も強化改造を受けたという設定で、手袋やブーツが銀で全体的にカラーリングが明るくなった新1号、同じく手袋やブーツが赤になった新2号を経て、昭和ライダーの中で最高の人気となった「仮面ライダーV3」へと続いていきます。




最後に

特撮オタク趣味全開の記事を書かせていただきました。

こういったヒーロー番組でも、決定するまでにかなりのデザインの変遷があり、そこには制作者のコンセプトが込められています。

石ノ森先生も「仮面ライダースカルマン」から「仮面ライダーホッパーキング」に至るまでに50点もの案を出しているそうですので、相当心が折れる思いをされたことと思います。

今回ご紹介させていただいた、初代である仮面ライダーと仮面ライダーV3は実は2005年から映画としてリメイクされたこともあります。

仮面ライダー1号2号を中心としたのが、「仮面ライダー the First」
仮面ライダー1号2号に加え、V3が登場する「仮面ライダー the Next」


レビューではかなり酷評されていますが…(笑)

ライダーのデザインとしては現代風にスタイリッシュにリファインされていますし、サイクロン号もかなりカッコよくなってますので、ビジュアル面だけでも一見の価値はあると思います。

最後にもう一つ。
元祖仮面ライダーたる藤岡弘、さんが、45年ぶりに主演し、本郷猛を演じた作品が「仮面ライダー1号」です。

ストーリーについてはいろいろ突っ込みどころはありますが、やはり本郷猛=藤岡さんの存在感が全て、という作品でした。

細かいところはどうでもいいかもしれません(笑)

そして先日亡くなられた大杉漣さんが、こちらの作品にも出演され、地獄大使を怪演されていました。



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今回もセッジの趣味全開の記事ですが、ライダーは自分の中で最も好きなコンテンツなので、ご紹介させていただきました!
ライダーというか、特撮と出会っていなかったらCGをやっていなかったかもしれません!
では今回はこの辺で!おつかれさまでした!



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