もともと仮面ライダーは「特撮ヒーロー」という子ども向けの番組でありながら、「怪奇性」をもった作品でした。
しかしそのままでは本来のターゲットである子どもたちが本気で怖がってしまい、路線変更をせざるをえませんでした。
怪奇性を弱め、明るく子どもにもわかりやすいヒーロー像を確立し、絶大な人気となっていきました。
前回は初代の仮面ライダーとそれから派生したリメイク作品についての記事でした。
今回は同じく一見リメイクと思われるある仮面ライダーについて考察してみます。
その名を、「仮面ライダー アマゾンズ」といいます。
この作品はTV番組としての昭和・平成仮面ライダーが捨ててしまった「怪奇性」を深く掘り下げた作品となっています。
その名を、「仮面ライダー アマゾンズ」といいます。
この作品はTV番組としての昭和・平成仮面ライダーが捨ててしまった「怪奇性」を深く掘り下げた作品となっています。
セッジです!おはようございます!
前回の記事で仮面ライダーとは「異形の仮面を被り、バイクに乗って戦うヒーロー」と書きました。
その異形の中でもさらに異形なのが「仮面ライダーアマゾン」です!
前回の記事で仮面ライダーとは「異形の仮面を被り、バイクに乗って戦うヒーロー」と書きました。
その異形の中でもさらに異形なのが「仮面ライダーアマゾン」です!
【この記事は2018年10月23日に更新されました】
仮面ライダーアマゾン
ほとんどの昭和ライダーは昆虫をモチーフとしたデザインです。
しかしアマゾンは昆虫ではなく、トカゲあるいはピラニアがモチーフとなっていると聞きます。
しかしアマゾンは昆虫ではなく、トカゲあるいはピラニアがモチーフとなっていると聞きます。
仮面ライダー1号を始め、基本的に昭和の仮面ライダーは機械的に改造された科学的な改造人間=サイボーグです。
それに対してアマゾンの場合は、インカの秘宝による改造であるため、機械的な処理が施されてない生物的な改造人間です。
また、他のライダーが、キックやパンチ、拳法など、格闘術を駆使するところですが、アマゾンの場合は噛みつき、ひっかき、腕のヒレを使った必殺技の大切断など、戦い方も異色です。
仮面ライダーに必須の条件であるバイクも、アマゾンはジャングル育ちのためか機械が嫌いで、最初は乗ることを拒否してしまいます。
ではなぜ仮面ライダーなのでしょうか?
それはアマゾンと怪人の戦いを見ていた少年・マサヒコに「まるで仮面ライダーみたいだ」といわれたことによります。
雑な設定ではありますが(^-^;)、それ以降、仮面ライダーアマゾンと呼ばれるようになりました。
それはアマゾンと怪人の戦いを見ていた少年・マサヒコに「まるで仮面ライダーみたいだ」といわれたことによります。
雑な設定ではありますが(^-^;)、それ以降、仮面ライダーアマゾンと呼ばれるようになりました。
その後、昭和ライダーシリーズでの重要な役割を担うおやっさん=立花藤兵衛により製作されたジャングラーを渡されバイク嫌いを克服し、名実ともに仮面ライダーとなります。
大手製薬会社である野座間製薬は、極秘で人工生命体アマゾンの研究を行っていたが、2年前の事故で4000の実験体を脱走させてしまった。
アマゾン細胞という人工細胞を培養して作られた実験体は普段は人間に擬態しているが、危険な食人本能を持っている。
普段はアマゾンズレジスターという腕輪の力で本能を抑えているが、効果が切れると怪物に変貌し、本能のままに人間に襲いかかってしまう。
被害拡大の防止と世間へのアマゾンの存在を隠すため、野座間製薬は駆除班を用意して秘密裏にアマゾンの駆除にあたらせていた。
野座間製薬役員の養子である水澤悠(みずさわはるか)は、病弱であることを理由に半ば軟禁され、義理の妹と静かに暮らしていた。
日課の自己注射を怠ったある日、湧き上がる本能を抑えきれず家を飛び出すと、アマゾンと駆除班の戦いを偶然目撃してしまう。
複数のアマゾンに駆除班が苦戦していると、仮面ライダーアマゾンアルファ=鷹山仁(たかやまじん)が現れ、獣のような戦闘力でアマゾンたちを倒し、それを目撃していたことで自身も異形の姿、仮面ライダーアマゾンオメガへ変身してしまう。
仁とそのパートナー七羽(ななは)と出会い、自身がアマゾンであることを知り、人間とアマゾンの間で揺れ動きながら駆除班の一員としてアマゾンとの戦いに身を投じる。
もはやお互い相容れない存在となったアルファとオメガの戦いから5年が経ち、ほとんどの実験体が駆逐され、世界は平和になるはずだった。
しかし今度は人間に感染するアマゾン細胞「溶原性細胞」が生まれ、普通の人間がアマゾン化するという事態が発生していた。
そのため、政府は新組織4Cを結成し、アマゾン化した人間を駆逐していた。
アマゾンに育てられ、4Cに教育を受けていた少年・千翼(ちひろ)は4Cを脱走し、TEAM Xともに仮面ライダーアマゾンネオに変身しアマゾンたちと狩っていた。
千翼は生まれつき食人衝動を持つが、そんな彼の前にカラスアマゾンに変身して戦う少女・イユが現れる。
生まれて初めて「食べたい」と思わないイユに千翼は惹かれていくが、イユの正体はアマゾン化した父に殺され、4Cの手で改造されたシグマタイプ・アマゾンであった。
イユに恋愛感情を持ち始めた千翼は彼女を兵器として扱わせないため、戦闘部隊の一つ「黒崎隊」の一員として4Cに復帰する。
仮面ライダーアマゾンズ
2016年は仮面ライダー生誕45周年に当たる年でした。
東映ではこの年を「スーパーヒーローイヤー」と位置づけ、そのうちの企画の一つが昭和ライダーと平成ライダーが対決する映画「仮面ライダー大戦」でした。
初代仮面ライダー藤岡弘、さんが久しぶりに本郷猛役、ならびに1号を演じるということで話題にもなりました。
そんな中、お祭り的な映画が公開される中、ひっそりと発表されるあるライダーの名前がありました。
それが「仮面ライダーアマゾンズ」です。
当初「なぜ複数形なの??」と思ったことを覚えています。
また、「Amazonでアマゾンが4月1日から配信される」という冗談のような告知だったため、エイプリルフール企画なのではないかと思ったほどでした。
仮面ライダー the Firstなどが時代に合わせて設定を変えていたとは言え、リメイクだったことから、アマゾンのリメイクだろうと思っていたのですが、
実際はアマゾンという名前と、一部アマゾンの怪人をオマージュさせる怪人がでてくるものの、全く旧作とは関係ない新たなストーリーとなっています。
初期の仮面ライダーにあった怪奇性というものを逆に押し出したような、TV版のライダーではできない事に挑戦した作品でもあります。
血しぶきがとびちるグロテスクな作品でもありますので、かなり大人向けの仮面ライダーといえるでしょう。
アマゾンズ シーズン1
大手製薬会社である野座間製薬は、極秘で人工生命体アマゾンの研究を行っていたが、2年前の事故で4000の実験体を脱走させてしまった。
アマゾン細胞という人工細胞を培養して作られた実験体は普段は人間に擬態しているが、危険な食人本能を持っている。
普段はアマゾンズレジスターという腕輪の力で本能を抑えているが、効果が切れると怪物に変貌し、本能のままに人間に襲いかかってしまう。
被害拡大の防止と世間へのアマゾンの存在を隠すため、野座間製薬は駆除班を用意して秘密裏にアマゾンの駆除にあたらせていた。
野座間製薬役員の養子である水澤悠(みずさわはるか)は、病弱であることを理由に半ば軟禁され、義理の妹と静かに暮らしていた。
日課の自己注射を怠ったある日、湧き上がる本能を抑えきれず家を飛び出すと、アマゾンと駆除班の戦いを偶然目撃してしまう。
複数のアマゾンに駆除班が苦戦していると、仮面ライダーアマゾンアルファ=鷹山仁(たかやまじん)が現れ、獣のような戦闘力でアマゾンたちを倒し、それを目撃していたことで自身も異形の姿、仮面ライダーアマゾンオメガへ変身してしまう。
仁とそのパートナー七羽(ななは)と出会い、自身がアマゾンであることを知り、人間とアマゾンの間で揺れ動きながら駆除班の一員としてアマゾンとの戦いに身を投じる。
アマゾンズ シーズン2
もはやお互い相容れない存在となったアルファとオメガの戦いから5年が経ち、ほとんどの実験体が駆逐され、世界は平和になるはずだった。
しかし今度は人間に感染するアマゾン細胞「溶原性細胞」が生まれ、普通の人間がアマゾン化するという事態が発生していた。
そのため、政府は新組織4Cを結成し、アマゾン化した人間を駆逐していた。
アマゾンに育てられ、4Cに教育を受けていた少年・千翼(ちひろ)は4Cを脱走し、TEAM Xともに仮面ライダーアマゾンネオに変身しアマゾンたちと狩っていた。
千翼は生まれつき食人衝動を持つが、そんな彼の前にカラスアマゾンに変身して戦う少女・イユが現れる。
生まれて初めて「食べたい」と思わないイユに千翼は惹かれていくが、イユの正体はアマゾン化した父に殺され、4Cの手で改造されたシグマタイプ・アマゾンであった。
イユに恋愛感情を持ち始めた千翼は彼女を兵器として扱わせないため、戦闘部隊の一つ「黒崎隊」の一員として4Cに復帰する。
アマゾンズのデザイン
ライダーにしても怪人にしても全て「アマゾン」です。
一般的なアマゾンと、特別な個体である4体のアマゾンが登場しますが、その特別な個体が作者あるいは視聴者視点での「仮面ライダー」です。
ライダーにはそれぞれ、ギリシャ文字が割り当てられています。
最初のアマゾンアルファ、終わりにして完成形のアマゾンオメガを中心に、死者を改造したアマゾンシグマ、人間とアマゾンのハーフであるアマゾンネオが登場します。
最初のアマゾンアルファ、終わりにして完成形のアマゾンオメガを中心に、死者を改造したアマゾンシグマ、人間とアマゾンのハーフであるアマゾンネオが登場します。
※ネオのみギリシャ文字ではありませんが、ギリシャ語の「新しい」の意味
ここでもいわゆる「仮面ライダーの記号」が登場します。
正確に言うと「仮面ライダーアマゾンの記号」でしょうか。
ストーリーとしては旧作と全く関係がありませんので、完全に一新することもできなくは無かったと思いますが、ビジュアル面では「これはアマゾンだ」と認識させる必要があったのと思われます。
それが、アマゾンアルファの姿が旧作のアマゾンに似せられている理由であると推察しています。
ちなみに、アルファ以外のアマゾンではどうなっているかというと、制御されていない素体状態ではほぼ同じようなトカゲ・ピラニア要素のある姿ですが、制御装置であるベルトを使って変身することでそれぞれ個性のある姿になります。
オメガは完成形であるためか、どちらかというと平成ライダーのようなスタイリッシュな姿をしていて、アルファとは対象的な姿。
シグマはアルファと同じく旧作アマゾンの姿に似ていますが銀色で若干甲冑めいた姿。
ネオは少し年が経ってから作られたという設定のためか、機械的なパーツが多いためメカニカルライダー的な、オメガよりもさらに平成ライダーのフォーマットに近くなっている印象があります。
アマゾンズ 完結編
鷹山仁-仮面ライダーアルファ-
「人であれば守り、アマゾンであれば狩る」
水澤悠-仮面ライダーオメガ-
「アマゾンでも守るべき者は守り、人でも狩るべき者は狩る」
一つのエピソードとしてはそれぞれの終わりを迎えたシーズン1とシーズン2ですが、完全に対立することになった2人のライダー、実験体アマゾン、野座間製薬、駆除班…。
これらについてはまだ何も解決していません。
特に仁と悠は互いの相容れない正義のために戦っているとも言えます。
平成になってから、TV版の仮面ライダーでも昔ながらの勧善懲悪という表現はしにくくなってきていますが、アマゾンズではそれを前面に押し出した形になっているようです。
しかし、劇場版では…まさかの展開が待ち受けています。
人間が…アマゾンを…?
この続きはぜひ劇場版をご覧ください!
人間が…アマゾンを…?
この続きはぜひ劇場版をご覧ください!
劇場版「仮面ライダーアマゾンズ the Movie 最後ノ審判」は、いまアマゾンプライム会員であれば無料で視聴できます。
最後に
今回も前回に引き続き、仮面ライダーの記事を書かせていただきました。
仮面ライダーアマゾンズはAmazonプライム限定配信だったこともあり、ネット配信で見られるのは現在もAmazonプライムだけです。
プライムの特典としては、アマゾンズのプロデューサーや脚本家、出演者によるトークショー、「仮面ライダーアマゾンズ スペシャルイベント AtoM Open Your AMAZONS」も見ることができます。
劇場版の予習を兼ねてご覧になってみてはいかがでしょうか。
藤田富 TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D) 2017-02-08
前嶋曜 TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D) 2018-02-07
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子どもに見せるために明るい構成になっていったTV版仮面ライダーに対し、
最初に目指した「ヒーローと怪奇性」にもう一度チャレンジしたのが大人版仮面ライダーといえる「アマゾンズ」です。
ちょっと抵抗感がある人もいるかとは思いますが、面白い作品ですよ! では今回はこの辺で!おつかれさまでした!
最初に目指した「ヒーローと怪奇性」にもう一度チャレンジしたのが大人版仮面ライダーといえる「アマゾンズ」です。
ちょっと抵抗感がある人もいるかとは思いますが、面白い作品ですよ! では今回はこの辺で!おつかれさまでした!
ヒーローのデザイン関連
・ヒーローのデザイン 仮面ライダー
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