アドビユーザーにとって毎年10月は特別な意味を持ちます。
それはなぜかといえば1年の中で新製品の発表がかならずある月だからです。
まず普通に考えればイラストレーターやフォトショップのようなアドビの旗艦とも言えるようなソフトが注目されるところです。
これらのソフトの2019バージョンについても情報はでてきていますが、ここへ来てまさかのダークホース。
なんとアドビのフォントサービス、Typekitもバージョンアップしています。
正直に言えば、私はアドビのフォントサービスであるTypeKitについてはほぼ完成形だとみなしていました。
そのため、新フォントの追加はあってもサービスそのものへのテコ入れは無いだろう、と考えていたのです。
ところが…!
TypeKitはAdobe Fontsと名称を改めることになりました。
もちろんただ名称を改めただけではありません!
なんとですね、これまでは1万を超えるフォントから100フォントだけ選んで使えるというものだったのが、無制限になるんです!
Adobe FontsはコンセプトそのものはTypeKitと変わりません。
したがって、Adobe
Fontsがどういうものかについては、旧TypeKitについて解説した以下の記事もご覧ください。
読み終わったらこちらに戻ってきてくださいね。
【この記事は2018年10月16日に書かれたものです】
Adobe Fontsの使い方
TypeKitからAdobeFontsに名前が変わっただけであれば、今回こうして記事を作成する必要はありませんでした。
しかし、サービス内容の変更、とくにこれまで100フォントまでの制限があったものが撤廃されたこともあってか、使い方が少し変わっています。
フォントはCreativeCloudが管理しているのは変わりありませんが、これまで「同期」と呼んでいたものが、今回からは「アクティベート←→アクティブ」という設定に切り替わっています。
それでは、Adobe Fonts webサイトにアクセスします。
Adobe Fonts Webサイトにアクセスしたらお持ちのAdobeIDでサインインしてください。
AdobeIDは無料で作成できますが、この場合は6000フォントまで、有料版であれば15000フォントまで使用可能となっています。
つづけて「開始」ボタンを押しましょう。
これによりフォント選択のページに切り替わります。
フォント選択ページ左サイドメニューでは、フォントファミリーのフィルターを使用できます。
明朝の中、またはゴシックの中から選びたいときなど、このフィルターをかけることにより大きな種類から個別に探すことができます。
右側ではフォントファミリーを並べて表示できるようになっています。
こちらではリスト表示、またはグリッド表示を選択することができます。
サンプルテキストのサイズを大きくすることもできるので、大きさを調節した上でこのフォントがデザイン的に適しているのかを確認することができます。
今回はA-OTF 太ミンA101 Pr6Nをアクティブにしてみます。
各フォントのフレームにあるアクティベートのスイッチを切り替え、アクティブにするだけです。
一旦、このフォントを追加するのか確認するウインドウが現れます。
内容を確認したらOKを押します。
ちなみにこの確認ウインドウは、
フォント(ファミリー)を1つ追加するごとにこのウインドウが表示されるので、内容がわかってきたら「次回から表示しない」にチェックを入れても良いでしょう。
これでもう使用できるようになります。
Typekitの時と比べると、ワンアクション減っていてカンタンになっています。
※ちなみに解除するときもこのスイッチをアクティベートに戻すだけです。
スタイルごとにアクティブにするには
1つのフォントファミリの中に複数のスタイル(太さや斜体など)がある場合は、このフォントリストでアクティブにすれば全てのスタイルもアクティブになります。
入れられるだけ入れてしまっても良いのですが、フォントが多すぎるとイラストレーターやフォトショップで使う際に、読み込みに時間がかかるようになってしまいます。
例えばVDL V7ゴシックをクリックします。
するとVDL V7ゴシック専用のページに入ります。
ここでは、スタイルごとに個別にアクティベートスイッチを切り替えることができますので「Lはほしいけど、Mはいらない」などといったことに対応することができます。
アクティブにできたら、Creative Cloudマネージャーで確認します。
マネージャーを起動して、アセット→フォントで確認しましょう。
この後、イラストレーターやフォトショップを起動して、アクティブにしたフォントが使用できるか確認してみると良いでしょう。
アドビが100%本気を出してきた?
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
今回のリリースでは私もノーマークだった Typekit バージョンアップ版 Adobe Fonts のレビューをさせて頂きました。
これまで Adobe CreativeCloud の通常版では100フォントまで、という制限をかけていたものを無制限に使えるようにしたというのは凄すぎます。
以前の記事でも書きましたが、実はフォントにも著作権と使用制限があり、
「家庭内や社内、学校内ではOKだけど、不特定多数対象や商用に使うのはダメ」
など、フォントメーカーごとのルールがあります。
Adobe Fonts の場合は「デザインで利用する」というのが前提のフォントですので、もちろん不特定多数対象でも、商用でも安心して使えるフォントです。
そして、老舗のフォントメーカーが制作し、デザインの現場で磨き込まれた、可読性・視認性・デザイン性の高いフォントが集められていますので、一線を画したタイポグラフィ(文字デザイン)ができると言えるでしょう。
クリエイティブ業界でのデファクトスタンダード(事実上の標準)と言わているアドビのソフトウェア。
そのアドビの意地というか、100%の本気を見せつけられたかのような今回のアップデート、実はまだまだ続きます。
イラストレーターやフォトショップを始めとする、アドビの旗艦といえるソフトもありますからね!
今後のアドビの動向に目が話せませんね!
・Typekitが更新! 4社合計74フォントが一気に追加!
・噂のフォント警察を使ってみた Adobe Capture CC
このようにクリエイティブ業界の標準といえるソフト。
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ではまた、他の記事でもお会いしましょう!
おつかれさまでした!
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